【プロセカ】2022年エイプリルフールイベントの感想・考察 | G.C.M Records

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【プロセカ】2022年エイプリルフールイベントの感想・考察

はじめに

こんにちは、ボカロPのアンメルツPです。

今回は、久々にプロジェクトセカイ(プロセカ)の感想・考察記事を書きたいと思います。
2022年のエイプリルフール(4月1日)に1日限定で行われた特別イベントの感想です。

全体的にとても力の入ったイベントであり、個人的にもかなり衝撃を受けました。

本当に1日限定であり、ゲーム内で後追いすることが難しいので、
その様子と、自分なりに感じたことを記録として残したいと思います。

最近の私のプロセカプレイ状況

ここ最近は別のゲーム(MTGアリーナなど)に力を入れており、
イベント期間中になんとか20万イベントポイントという、ストーリー全話を開けてキャラクターをアンロックできる程度の最低限のポイントを獲ってというのを繰り返していました。
イベントストーリーについても2021年10月ぐらいから読むのをサボってしまっている状態です。

ただ3月末から始まったランクマッチには久々にハマっています。

プロジェクトセカイ ランクマッチ戦績

これのおかげでここ最近50~80万位ぐらいだったイベント順位が、
今季は10万位ぐらいまで上がっています。

ランクマッチに関してはブロンズのランク1~2あたりでウロチョロしています。
カードゲームの対戦みたいにモチベーションも保ちつつ、
音ゲーの上達に意識を向けながら音楽を楽しめるモードが誕生したので、
自分の中ではなかなかいい感じです。

読むのをサボっていたストーリーも時間を見つけて楽しんでいきたい次第です。

SNSを全く見ずにこの記事を書きました

実は私はエイプリルフールがもともとあまり好きではありません。

何の脈絡もなく(=人狼などのゲームや、曲などの創作ではなく)嘘をついて騙すという行為が
あまり見るのも言うのも好きではないためです。
他人が騙される場面にも共感性羞恥を発動したり本気で腹が立ってしまうので
ドッキリ番組も自分から進んで見ることはありません。

それに加えて戦争・疫病などが続いている状況もあり、
全く笑えないデマも普段からたくさん降りかかってきます。

そのため私は、最近エイプリルフールにSNS断ちをしています。
スマホのTwitter通知も全部切り、PC・スマホの見える場所からアプリのアイコンを消しています。

したがってこの記事は、SNSでの他の人の感想をまったく見ずに書いています

「まったく」というのは本当に言葉そのままの意味で、友人一人の感想すら目にしていません

この記事をアップしたのが4月9日なんですが、
3月31日の23時から丸2日間はTwitter自体を全く見ておらず、
その後もハッシュタグ検索などにとどめて、情報が入って来ないようにしていました。

プロセカ関係でゲーム外で仕入れた情報は、
後述する公式のYouTube動画についた、先頭のいくつかのコメントぐらいです。

YouTubeは見ていましたが、MTGアリーナやクイズ、俳句など他のジャンルばかりでした。

多くの人は4月1日になった瞬間にイベントの情報を目にして
友人とシェアしながらワイワイしていたと思うのですが、
SNS断ちをしていたために、完全にフラットの状態で情報に接することができました。

こういう貴重な経験を持っているのはそうそういないだろうと思って
書いたのが今回の記事となります。

まあたぶんここに書いてあることは、他の人もとっくにSNSで書いていることだとは思います。
それでも「他の方の意見に流されていない、自分自身が抱いたそのままの感想」を綴ってみるという試みは
この時代には大事だと考えています。

※イベントのネタバレ?しかないので、未読の方はご注意ください。

★他のアンメルツPのプロセカ考察記事はこちら

イベント概要

2022年4月1日の0時から23時59分、24時間をかけて行われたイベントです。

普段のプロセカと違う具体的な内容としては、大きく2点あります。

・普段4人×5ユニットで展開しているオリジナルキャラクターが、1日限定でシャッフルされ、
 別の世界線の5ユニットとして存在している。

・「セカイ」と呼ばれる、ゲーム内の「現実世界」とは違う場所にいるバーチャルシンガーが、
 ゲーム内の「現実世界」に顕現する(実体を伴って現れる)。

プロジェクトセカイ エイプリルフールエリア概要
MEIKOやルカが5人並ぶエリア概要

この変更に伴って通常のエリア会話がなくなり、
独自のユニットや現実世界にいるバーチャルシンガーのエリア会話が見れるというものとなります。

ユニットによっては専用の衣装も新たに描き起こされています。

こはね「『不屈のハムハムソウル!イメチェンビースト・こはね!』
「ハピネス戦隊サニサニ☆ワンダー」に所属する、イメチェンビーストこと小豆沢こはねちゃん

まあ、これだけなら「面白い試みだなー」で終わるところだと思うのですが、
注目すべきは思った以上の力の入れようにあります。

なんとエイプリルフール専用のユニットが歌唱をしたカバー曲が5曲も公開されました。

すべての曲は元のユニットもメンバーの一人以上がすでに歌っている曲ではあるものの、
アナザーボーカルでもセカイバージョンをこれまで歌ってない声優さんもいらっしゃいます。
その方に関しては完全に新規の撮り下ろしということになります。

総勢十数人の方が一曲ずつ新録したものと思われます。

プロセカ 期間限定楽曲

さらに驚くべきことに、YouTubeで5曲全部のMVが一日限定で公開されました。
もちろんイラストと動画に関しては完全に新規の書き下ろしです。

期間限定公開エイプリルフール2DMV

この一日のためにかなり潤沢な予算が用意されたことが伺えます。

特に新規のガチャとかはないため、完全に単体では利益の無い持ち出し企画だとは思うのですが、
このセカイをもっと好きになってもらおうという意図のある企画だったかと思います。

バーチャル・シンガー

想いの持ち主それぞれの、特定のセカイにしか現れなかったバーチャル・シンガー(ボーカロイド)が
一堂に会して、現実世界へ出現しました。

初音ミクであれば5つのセカイのミクが5人集まって会話をするとか、
あるセカイの鏡音リンと違う世界の鏡音レンが会話を交わすと言ったものもありました。

レン「へえ、バンドやってるんだね」
MEIKOやレンが何人も横並びしたり
リン「あっ、レンだ!こんにちはー!」
ステージやストリートのリンが教室のレンと会話したり

プロセカでは、それぞれのセカイに少しずつ外見や性格の変わったバーチャル・シンガーがいるものの、
通常時のエリアでは、基本的に1つのキャラクターは1つのセカイにしか現れないようになっています。

例えば「教室のセカイ」に初音ミクがいた時は、
「ステージのセカイ」には鏡音リンと巡音ルカがエリア会話にいるが初音ミクはいない、という具合で、
初音ミクが二人同時に登場することはありません。
ディズニーランド方式ですね。

この制約がこのイベントでは破られたというわけです。

冷静に見るとかなりシュールな絵面で、特に普段ボカロ界隈に馴染みがない人には面白いとは思うんですが、
ボカロ界隈においてはそれぞれの家にいるボカロが「うちのミクさん」という認識であることも多く、
それが具現化したにすぎないので、
プロセカというゲームの中では違和感がある出来事ですが、ボカロ的に全く違和感はありませんでした。

自分自身も同じボカロを複数並べたデュエットはたくさんやっていますし、
他の方の楽曲で同じような試みをされているものも多いです。
またDIVA時代からモジュール(衣装)がそれぞれ性格を持っている二次創作もありましたね。

初音ミクを扱うクリエイターの誰もが心にはそれぞれ初音ミク像を持っていて、
それ同士がぶつかり合うという、
ボカロの本質的なものが垣間見られるものだったかと思います。

むしろクリプトンさんあたりは、本来表現したかったメッセージの一つを
エイプリルフールという機会にかこつけてある程度発信できたのではないかと想像したくなります。
いずれにせよ、他のコンテンツではあまりできないことだと思います。

まあ、ミク5人の会話で全員が「ミク」と表示されているうえに、
ワンダーランドのセカイのミクが「ミクもミクも~!」のような会話をするのはさすがに笑ってしまいました。
そこにいるの全員ミクだよ!!!

各シャッフルユニット

青春/friends(星乃一歌/天馬咲希/桃井愛莉/東雲絵名)

愛莉「それじゃあ、青春を思いっきりエンジョイするバンド『青春/friends』の第1回目ミーティングをするわよ!」

幼なじみである宮益坂女子学園(宮女)1年の一歌と咲希のコンビに加え、
こちらも古くからの友人同士である愛莉と絵名が参戦した仲良しバンドです。

一歌・咲希は通常版そのままのパートで、愛莉がベース、絵名がドラム。

愛莉は器用ですし、絵名も「絵の才能よりも音楽の才能のほうがあった説」も囁かれており
ドラムがそれなりに叩けてもおかしくはないと思いました。

夜間クラスの設定はどうなんでしょうね。
ちゃんと朝に起きられる世界線の絵名かもしれないし、
宮女の放課後と神山高校(神高)夜間クラスの授業前の時間がうまく合っているのかもしれません。

バンド活動というよりは全体的に遊びに行ってるエリア会話が多かったですが、
名前の通り青春をエンジョイしている集まりのようでした。

YUME YUME JUMP!(日野森志歩/日野森雫/白石杏/宵崎奏)

奏「大丈夫じゃない…筋肉痛もすごいし…」

作曲家を無理にフロントに立たせてはいけない(戒め)

YUME YUME JUMP!は日野森姉妹に加え、ビビッドストリートから参戦の杏、
さらに作曲担当であったが何故かアイドルのフロントメンバーとして活動することになった
奏によるユニットとなっています。

基本的にDTMで曲を作るボカロPの場合は、家に引きこもって作業をすることが多く、
フロントに立つのもあまり得意ではないことが多いです。

歌って踊れて作曲も出来るというのは、米津玄師さんみたいな超人に限ります。

とはいえ、本当に家から出ないとそもそも体力も低下しますし、
別にリアルに限らず配信や打ち合わせなど、コミュニケーションも求められることもあり
こういった機会がたまに(本当にエイプリルフールの頻度くらいで)あるなら面白いのかもしれません。

全体的にアイドルとは少し遠いメンバーが多く、
そこのギャップが5ユニットの中では1番出ていたように思います。

この4人だと杏が力強い歌声なのに対して、
他の3人が比較的柔らかい感じの歌唱となり、そこの化学反応も面白いかなと思いますね。

「努々」で「ゆめゆめ」と読ませるのはクイズ好きの方以外に、
メインのプロセカプレイヤーのちょっと上ぐらいの世代のバンド好きならば
聞き覚えがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

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FANTASISTA SQUAD(東雲彰人/青柳冬弥/天馬司/神代類)

司「今日は、ペガサスドッグス改め、FANTASISTA SQUADの第1回目公演のリハーサルだな!」

これを待っていた方も多いかもしれない、神高の男性メンバーが集まったユニットとなります。
どちらかと言うと校内の関係・活動が発展していった感じでしょうか。

相変わらず司の引っ張っていく性格が全体をリードしつつ、
男子4人の個性がかなり強烈ながらも不思議と噛み合っているところもあるのがいいですね。

特に2021年のジューンブライドイベントで冬弥と類の絡みがかなり見られましたが、
ここでもそうした関係が活かされている印象がしました。

相変わらずのデコボコな4人ですが、
顧客が見たかったものは見れたという感じなのではないでしょうか。

ハピネス戦隊サニサニ☆ワンダー(桐谷遥/小豆沢こはね/鳳えむ/朝比奈まふゆ)

まふゆ「難攻不落のキラキラ先輩!グッドネススマイル・まふゆ!」

「ハピネス戦隊サニサニ☆ワンダー」は、宮女の課外活動という名目で
2年のまふゆ先輩が1年の3人と共にフェニックスワンダーランドのワンダーステージを借りて
ショーを行うという設定です。

本編の体育祭イベントで印象的だった、まふゆとえむの絡みが多く見られるのは嬉しかったです。
そのふたりの関係性を活かした別の世界線の話として、非常にうまく成立していますね。

こはねも歌唱力は抜群であり、遥も努力を怠らない性格ですので
この四人なら普通に非常に完成度高いショーができそうですし、
元アイドルの遥のおかげで客入りにも期待できそうです。

事実、ショーを見た「休日、趣味人同士で。」(後述)のメンバーには非常に好評だったようです。

まふゆ「絶望の底からこんにちは。ダークネススマイル・まふゆ」
こはね「朝比奈先輩、演技までできちゃうんですね!」
優秀すぎて演技までできちゃうのは事実ですが…

ちなみにこれが最大のホラーなのは、
宮女の生徒が普段から目にしているまふゆは全部が演技だということです。

「実はグッドネススマイルは敵のスパイ・ダークネススマイルだったのだ!」という設定は、
本編を楽しんでいる人ほどぶっ刺さったはずです。

休日、趣味人同士で。(望月穂波/花里みのり/草薙寧々/暁山瑞希)

瑞希「『休日、趣味人同士で。』今日は、初オフ会でーす!」

「休日、趣味人同士で。」はオンラインの文字通りの趣味サークルです。

よくよく考えるとこれだけ「創作を目的としたユニット」ではないですね。
完全に趣味を語るだけの会なので。

趣味の集まりとはいえ、このメンバーだとそれぞれが本気で取り組んでいる人ばかりですから、
お互い非常にいい会話ができそうです。

創作サークルではありませんが、お互いの趣味を尊重し、理解しあって高め合うというのは
いま求められる機会も多い理想のスタイルだと思います。
いい時間を過ごせば、そこから新たな交流が生まれることでしょう。

いろいろ考察

初期の関係性から成立する(かもしれない)ユニット

今回のシャッフルユニットは、
基本的にはメインストーリーを経てない初期の関係性からも成立するかもしれない
という状況で描かれていたと思います。

青春/friendsに関しては、一歌や咲希が穂波や志歩とヨリを戻さない世界観でも…
というか、それだからこそ成立している気がします。

このバンドの発起人は咲希だということが愛莉から語られていましたし、
愛莉もアイドル辞めて暇だから何かやろうかっていう時に
こういった活動に興味を持つこともあるかもしれません。

YUME YUME JUMP!は「マネージャー」がどういう存在かはわかりませんが、
日野森雫がチアデに所属していた頃の事務所関係なのかもしれません。
そこから音楽関係の人脈を辿って奏に声をかけたり、
遥の幼なじみである杏にたどり着く可能性もゼロとは言えないと思います。 

FANTASISTA SQUADは神高メンバーということで、
ある程度校内で繋がりを持っても不思議ではないメンバーが揃っています。
司と類がどうやって出会うかという問題はあるのですが、
ワンダーステージのバイトをしていない世界線でも二人とも校内の変人ツートップとして有名ですし
お互い認知している可能性はあるでしょう。

ハピネス戦隊サニサニ☆ワンダーについては、
宮女には臨海学校などのメンバーをシャッフルするような行事もよくあるようですし、
こういった遊園地での課外活動が行われていても不思議ではないですね。
こちらもえむが司と出会わなかった世界線でしょうか。

あまりお客さんのいない状態のワンダーステージであれば、フェニックスワンダーランド関係者以外、
例えば学生やアマチュアにステージを貸して好きなことをやってもらうという
ビジネスモデルになっていても不思議ではないなとは思いました。

休日、趣味人同士で。に関してはユニットの中で一番成立が難しそうな気がします。

ありそうなのは「シブヤ区内の高校生集合」的なグループチャットとか、
オンラインゲームを通して出会うとかですかね…
まあこのシチュエーションなら誰だって出会えるわってツッコミ来そうですが、
瑞希や寧々のほか、穂波もメインストーリーではクラス内にしか友人を作れない問題点を
抱えていますから、何かネットで出会いを探しても不思議じゃないと感じます。 

人間の出会い・組み合わせの妙

もともとは「本当の想い」を見つけられていないだけで、
創作を志しているメンバーが個人レベルでも集まっていますので、
通常の世界線の組み合わせでなくてもそういった人々が出会うことによって、
新たな創作の可能性や楽しさ、人生の楽しみが広がっていくことはあると思います。

私は来年40歳になりますが、生きていて常に感じるのは、
人生における出会いの妙ってあるよなということですね。

あの場面で会う人が少し違ったら、タイミングがずれていたら、異なる決断をしていたら。
まったく違った人生だったかもしれないというのは常に感じます。

特にいまプロセカを遊んでいる若い人は、SNSの使いこなしも上手いですし
どんどん出会いの幅が広がってるように思います。

何か、恐れずに多くの人といろいろな関係を築いていけば、新しい化学反応が起こり、
そこから新しい可能性も生まれるのではないかという、
前向きなメッセージもこのイベントから感じました。

組み合わせが面白いゆえの新たな疑問

これまで見てきたように、シャッフルユニットと言いながらも
それぞれがそれなりに理屈が合うよう構築されていたと思うのですが、
これはこれで非常に物語として成立しているため、完成度が高いゆえに新たな疑問点が浮上します。

すなわち、「メインのユニットじゃなくてもよかったのでは?」という疑問です。

例えば…

・咲希は別にLeo/needじゃなくても「バンドを組みながら青春を謳歌する」という当初の目的は達成できてしまっているのではないか?

・まふゆは、奏の曲じゃなくても、えむとサニサニ☆ワンダーのメンバーで笑顔をある程度取り戻せるのではないか?

・瑞希は学内で友達を作るのは難しくても、趣味人の集まりなら適度な距離を保ちつつ趣味を通した楽しい会話ができるのでそれなりに幸せなのではないか?

という具合です。

まあ、エイプリルフール次元なので初めからそうした悩みなど無いという緩い設定なのかもしれませんが(遥もライブではないとはいえステージに普通に立ててますし)、
誰が組んでも物語になるがゆえに、自らハードルを上げてしまったようにも思えますね。
今後シャッフルユニットを超える通常ユニットの強い必然性、ストーリーを提示していくことが、
開発スタッフの腕の見せ所なのかもしれません。

二次創作の許容幅を広げる試み

あとは二次創作的にも「エイプリルフールのセカイの話です」って断り書きを入れてしまえば
自由に創作できる幅を広げられた
のは良いことのような気がします。

二次創作していると原作からどこまで外れていいのかの距離に思い悩む人も中にはいますが、
エイプリルフールにかこつけて、原作自らが制約をぶち破っていくことにより、
「エイプリルフール次元なら割となんでもあり」という、
許容の幅を広げる空気を作りたかったではと思います。

このあたりの遊び幅・想像の余地を作っておくことって
二次創作が想定されるコンテンツにおいては意外に大事なことで、
他のコンテンツを例にとると
カゲプロでは「別のルートの話です」と言えば自由な妄想が許されるといった感じですね。

2021年ではなく2022年というタイミング

エイプリルフールのイベントなんだから理屈っぽい長文を並べずとにかく楽しめよという所が真実で、
実はわりと軽いノリで企画された可能性もありますが、
いずれにせよ、この1日限りのイベントからこのようにいろいろな想いを馳せられることが
このゲームがこれまで1年半にわたって築いてきたものの強さだと感じています。

実際、2021年に同じことはできないなと思いました。

昨年エイプリルフールイベントはなかったのですが、
単純に企画をする時間がなかった面もあるでしょう。

しかしそれ以上に、同じような企画を昨年やったとしても、
まだ表層的なことしかできなかったのではないか
と感じます。

ユニットごとの歌も増えてきて、
バーチャルシンガーも1年半をかけていろんなセカイに少しずつ現れていき、
ようやく「25時、ナイトコードで。」の鏡音レンとKAITOを除いたバーチャル・シンガーが全員登場したという段階だからこそ成立したものだったかと思います。

おわりに

このプロセカのエイプリルフールイベントは、嘘をつく日を単に嘘をつく日で終わらせず、
クリエイティビティ、前向きな創作につなげている
ところがとても良いと思いました。

あとこれは一般的な賛否は分かれるとは思いますが、
私のようなエイプリルフールやドッキリが苦手な人間にとっては
「エイプリルフールの存在を事前に予告してくれること」には本当に心が安らぎました。

この予告がなかったら、おそらく私がSNSに対してとる行動と同じように
4月1日にはプロセカを触ることはなかったでしょう。

アクティブ数200万人のゲームであり、本気で騙されたと感じる人や
悪意ある切り抜きなどを避けるためのディスクレームの意味が大きかったとは思いますが、
この試みはいろんな人に見てほしいという意図もあったのでしょう。

かなり長期間にわたって企画されていたものと想像されるこのイベントは、
厳しい日々の続く現実世界の中で、清涼剤として深く私の心に響くものとなりました。

あったかもしれないセカイに思いを馳せて、
今後もプロセカの各ユニットやバーチャル・シンガーを見守っていきます。

ランクマッチも始まったばかりで不安定なところもありますが、
少しでも上に行けるように頑張ります。

ミク「CDショップでアイドルソングを歌ってる志歩を見かけたときは」
めでたしめでたし

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