【8/9更新】俳人「安溶二」の俳句・投句活動まとめ 俳句ポスト365・一句一遊など(2019年) | G.C.M Records by アンメルツP

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【8/9更新】俳人「安溶二」の俳句・投句活動まとめ 俳句ポスト365・一句一遊など(2019年)

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はじめに

私アンメルツPは、2018年から新しい創作活動として俳句を詠むことを始めました。

作詞の参考にしようと、TV番組「プレバト!!」の俳句コーナーを
良く見ていたのですが、夏井先生の創作・鑑賞に対する姿勢に感銘を受け
自分でも俳句を詠んでみようと2018年後半から始めたものです。
いざ始めてみると、創作スタイルがとても自分に合っていそうなことがわかりました。

現在は夏井先生が選句を行っている「俳句ポスト365」「一句一遊」
投稿しており、この2つが基本となっています。

なお、俳句活動では「安溶二」(読み:アンヨウジ)という
名義(俳号)を使っています。アンメルツのもじりです。
今後、場合によっては作詞の名義などでも使っていくかもしれません。

ここでは2019年の投句採用作や、没になったものの個人的なお気に入り作品、
その他投稿以外の句などをまとめています。

2018年のまとめはこちらからご覧ください。

投句サイト「俳句ポスト365」

俳都松山 俳句ポスト365
http://haikutown.jp/post/

「並選」=プレバトで言うところの凡人、「人選」=才能アリにあたる。

その上の「天・地選」は優秀句。
毎回数千句の中から10句前後が選ばれる。

2019年の結果総括

結果発表の回数 14回
うち参加回数 13回

人選 13句(11回)
並選 2句(2回)

第222回「鱧」(はも)

鱧食ひて秘密の企画練りにけり   人選

「これを発表したらどうなるんだろう」的な秘密兵器を研いでいる感じを
鱧のイメージと合わせました。
「空蝉」に続いてこちらも自分としては「対抗」に置いていた句が選ばれたのですが、
こっちはコンピレーションCDや企画を色々と練っている時の自分自身の実感を
かなり押し出した句なのでわりと好きだったりします。

第221回「空蝉」(うつせみ)

空蝉や次が最後の一曲です   並選

野外フェスのお祭りが終わる寂しい瞬間を詠みました。

最近は「本命1句、対抗1句、実験作2句」という感じで送っているのですが
まさにこれは典型的な「対抗」が選ばれたパターンですね。
無難なので自分ではそんなに好きではない句なのですが、
シチュエーションに共感して頂ける方はいらっしゃるかもしれません。

本名句は「個人的にお気に入りの没句」のコーナーで掲載していますのでそちらをご覧ください。

第220回「楊梅」(やまもも)

楊梅やピアニカのドにシール貼り   人選

ピアニカの「ド」の音に赤いシールを貼った経験はありませんか?
楊梅のピュアなイメージから、
園児や小学生がこれからピアニカで音を鳴らす初々しいイメージで詠みました。

第219回「罌粟坊主」(けしぼうず)

電池切れのペダルは重し罌粟坊主   人選

植物の中でもかなり癖のある題材なだけに、なかなか苦戦しました。
ケシの実=ドラッグ、依存症的な発想から、文明の利器(電動自転車)に頼って
いざその電池が無くなったときの感覚を取り合わせました。
電動自転車って電池がなくなると普通の自転車の数倍重いので
めちゃくちゃ進むのに苦労します。

第218回「蟇」(ひきがえる/ひき)

間取り良しひきがえるまで徒歩五分   人選
蟇の恋きれいに書けたト音記号   人選

第209回「雪兎」以来となる人選二句でした!
「間取り良し」は、 地方都市の引っ越し先選びで、駅にも近いけれど
田んぼや湿地も近くにあるというアパートを見つけたというイメージです。
都市にも結構ヒキガエル住んでいるらしいですね。

「ト音記号」の句は、作曲家が五線譜を使って仕事を始める光景を詠みました。
(私自身はほとんどPC上で完結して曲を作っていますが…)
音符=オタマジャクシという連想もあります。
いいラブソングが書けるかもしれません。

第217回「水鉄砲」

水鉄砲少年は令和を駆ける  並選

久々の並選。
4句投稿した中から1つだけの令和句を拾って頂きました。

投句の締切が4月3日という「令和」が発表された直後のタイミングで、
まあおそらく同じような句がたくさん寄せられるだろうとな思いつつも
ストレートに詠みました。
「令和」のクールで若々しいイメージと「水鉄砲」の相性は抜群だと思います。

第216回「桜鯛」(さくらだい)

桜鯛見合いの君の箸使い  人選

私自身が箸使いがアレなので憧れの気持ちを持って作った句です。
クローズアップする描写と、
季語の力を信じて「箸使い」にポジティブさを見出すイメージを目指しました。

第214回「柏落葉」(かしわおちば)

柏落葉攫う象舎に嫁が来る  人選

動物園の自慢の象、だいぶ嫁探しが難航したけどついに来た。
象舎は落ち葉を攫ってキレイに整えておこうという飼育員の思いを句にしました。
柏は一般的な樹とは違い、春に散る樹です。

ちなみに「柏落葉」ということで、ジェフ千葉ファンの私が下手に詠んだら
あらぬ誤解を招きそうな兼題なのではと思い
「柏落葉攫うや新監督の檄」という柏レイソルへのエール句も投稿していました。
そうしたらまさかジェフの監督も変わるとは思いませんでした!w

第213回「ていれぎ」

ていれぎや秘湯十キロ先にあり  人選

「ていれぎって何だ!?」というところからよく人選に持っていけたと思います。
清流のほとりに生えている辛味のある植物とのことです。
山奥の秘湯を目指して旅をする途中に見つけた清流とていれぎ。
まだ先は遠いけど、この先の秘湯もきっと素晴らしいに違いない、と思う光景です。

第212回「菠薐草」(ほうれんそう)

退職や菠薐草を盛る火鍋  人選

「季語ではない上五『や』+季語を含む12音」という、少しだけ難しい型にチャレンジしました。
辛いスープに入れた時の菠薐草って本当に美味しいです。
ポパイ的な「パワーを得る」発想もあり、退職が決まったその日に辛い鍋に菠薐草を投入して
これから気合いを入れて転職(orフリー)活動を頑張るというシチュエーションを詠みました。

第211回「うらうら」

うらうらと甘き限定缶コーヒー  人選

地元千葉(を含む一部地域)の名物・マックスコーヒーに捧げる一句です。
ねちっこい甘さと春の雰囲気を重ねました。
なおこの回は「うらうらや」で始まる俳句を作り貯めていたのですが、
検索してみたら「うらうらや」で始まる句がほとんど無い!?と気づいて慌てて作り直しました。
完全なNGではないものの「副詞」なので「や」をつけるのはあまり推奨されていないようです。

第210回「鮃」(ひらめ)

人と猿は九割同じ鮃食ぶ  人選

ヒラメとカレイの違いから発想を飛ばしました。
今回、2句投句したもう一句「派閥なぞ属するものか鮃煮る」のほうが
個人的には気に入っていたのですが、選ばれたのはこちらでした。
後から読み返したら、心情をストレートにぶつけた「派閥」よりは
ほんのり「人間って愚かな生き物だよな…」的なことが読み取れる「人と猿は」のほうが広い読みができるということなのかもしれません。

第209回「雪兎」(ゆきうさぎ)

雪兎なぜ人殺しいけないの   人選
雪兎ぼく一人っ子一人っ子  人選

初めて人選に複数の句が選ばれました!
雪兎に個人的に抱いているイメージとして、無垢・純粋・儚さなどがあり、そこから句の発想を広げていきました。
「なぜ~」は、雪兎の純粋なイメージに、小さな子供の悪気のない質問を取り合わせてみました。
「一人っ子~」は私自身が一人っ子なので、子供の頃から自分だけの箱庭を作ることが楽しみのひとつだった気がして、それを重ねました。
それが今でも創作を続けている理由のひとつです。

ラジオ番組「夏井いつきの一句一遊」

夏井いつきの一句一遊 | RNB 南海放送
https://www.rnb.co.jp/radio/haiku/

月曜~金曜に南海放送・信越放送で放送される10分の帯番組。
該当地域以外の人もradikoプレミアムで聴取ができます。

月曜日=初心者・おもしろ枠・お便り紹介など
火曜日=プレバトで言うところの凡人
水曜日=プレバトで言うところの才能アリ
木曜日=火・水曜の残りの消化とお便り紹介
金曜日=優秀句。プレバトで言うところの特待生・名人

7月第3週放送「サングラス」

慰霊碑や濃きサングラス勇敢に  木曜日(火曜日の残り)

ちょうど締め切りのときにG20サミットが日本で開催されていましたので、
要人を守り犠牲になったSPのイメージで詠みました。

サングラスの句は、以前プレバトのお題「離婚届」 で東国原さんが詠んだ
「調停の席着く妻のサングラス」があまりに衝撃的でしたね。

夏井先生評: 
なんの慰霊碑だろうねえ。

6月第2週放送「牛蛙」(うしがえる)

大関のぶちかますごと牛蛙  火曜日

火曜日ではありましたが、
ストレートな比喩を夏井先生に「わかるわかる」と共感頂いて嬉しかったです。
同時期の俳句ポスト365「蟇」(ひきがえる)とどう詠み分けるかなど勉強になりました。

5月第1週放送「立夏」

叡王の桂馬の跳ねる立夏かな  水曜日

「叡王」は最近できた将棋の新しいタイトル戦です。
ニコニコ動画ユーザーにはお馴染みですね。

夏と将棋を組み合わせた句は多くありますが、
「叡王」に立夏のフレッシュ感を出したつもりです。

4月第1週放送「漢字『腸』」

小腸の長さは二丈納税期  木曜日

二丈=大体6メートルほどで、この長さのものが体に入っている事実に驚きます。
確定申告の書類整理が一向に終わらないイメージを表現しました。

夏井先生評: 
「納税期」が可笑しいですねえ。

3月第3週放送「鶯笛」(うぐいすぶえ)

鶯笛の眼に下手くそを笑われて  水曜日

お土産の鶯笛ってなんか眼に独特の味のある雰囲気を感じませんか… 

Google検索結果「うぐいす笛」

2月第3週放送「壺焼」(つぼやき)

手動ドア開けて安房列車の壺焼  水曜日

地元千葉・いすみ鉄道のグルメ列車「伊勢海老特急」を詠んだ一句です。
房総の海の幸・山の幸を使った料理をゆっくり味わえる贅沢な観光列車です。
ちなみに「伊勢海老特急」の「特急」とは、「特に急がない」の意味ですw

夏井先生評:
美味しそうやなあ~。

1月第3週放送「玉子酒」

玉子酒飲めば闘将孕むなり  水曜日

バシッと言い切った比喩が評価されて嬉しかった一句。
「〜すれば」の効果はプレバトで勉強しました。

夏井先生評:
ドロドロした感じをこう表現しました。
闘う武将を孕んでいるかのようだって言うわけです。

個人的にお気に入りの没句

「俳句ポスト365」の没句

アルタビジョンの軒下は闇鱧食らふ
新宿・歌舞伎町の光と闇を詠みました。
広告がきらびやかに映るアルタビジョン。
しかしその軒下には照らされることのない闇が、鱧とともにうごめいている。
そんなイメージで詠みました。

空蝉やサヨナラボーク告げる腕
20年ほど前、甲子園で起こった衝撃の光景を思い出して詠みました。
「サヨナラボーク」で検索すれば多分いろいろエピソードが出てきます。
選手もファンも、おそらく抜け殻のような気分で夏が終わったのではないでしょうか。

二千件目の書き込み憎し罌粟坊主
ネット炎上をテーマに、集団心理と麻薬性を罌粟坊主に託しています。
書き込みを「消し」の音も意識しています。

桜鯛飲み込む祝辞如何せむ
お祝いのはずの「桜鯛」がなかなか喉に通らない緊張感とコミカルさを
表現したつもりの一句。

「 夏井いつきの一句一遊」の没句

デモ隊を掻き分くスーツ西日炎(も)ゆ
「デモ隊にもビジネスマンにも等しく熱い夕方が来るよ」という句でしたが、
デモ隊の句もビジネスマンの句も読まれていましたね。
どちらかに焦点を絞った方が良かったのかもしれません。

オアシスは幻なのか蛇くねる
最初にドラマのあるストーリーを提示しようという意図がありましたが、
今思えば蛇の描写はもっと詰められたかなとも思います。

幸之助のプラグにうなる扇風機
一句一遊「幸」と「七月」は準備してたけど投句忘れなのが悔しい…!
「幸之助」はパナソニック創業者の松下幸之助氏のことですね。
日本の電機産業の夜明け、これから始まる新時代、そしてうだる暑さ。そんなイメージです。
「幸之助」は本編では誰もいなかったので読み上げられるチャンスもあった気がします。

七月の羅府にコスプレ七色に
※羅府(ロス)。7月のANIME EXPOの光景を詠みました。
2011年、12年に行ったのですがいつかまたもう一度足を運びたいですね。

野薊やいじめはありませんでした
校庭の薊(アザミ)だけが、トゲをむき出しにして全てを見ています。

おらが町のデザイン展と春いちご
丁寧に手作りで準備してきた町の一大イベントを
春いちごが彩る、のどかな風景を詠みました。

一夜漬けの古文や猫の恋やさし
深夜の勉強のときに猫の恋が重なってくるのは鬱陶しいものがありますが、
なんか古文で描かれる恋物語ってロマンチックに感じることありませんか?
まあ実情は「源氏物語」みたいにドロドロなのも多いわけですが…

春暁(しゅんぎょう)や寮友愛すZARDの歌
学生時代の独身寮、寮友がよくZARDの歌を目覚ましがわりに朝かけていたことを思い出して詠みました。

アイドルとセクハラ冬の雲厚し
華麗なショーには闇の一面がどうしても付きまとうもので、もどかしいファンの思いを詠みました。

ラスボスの手前でセーブ冬終る
子供の頃のクリスマスに買ってもらったゲームを冬休みの間に没頭してプレイし続けた思い出を詠みました。
「ゲームの世界にももうすぐ春が来る」的な想いも重ねています。

被害者の卒業文集寒苦鳥
何か事件が起こったとき、ワイドショーでわざわざ感情的な報道をするのを見かけます。
季語「寒苦鳥」(かんくちょう)の説明はこの辺りを参照

カレンは拒食症ポインセチア赤し
摂食障害が原因で冬に亡くなったカーペンターズのボーカル、カレン・カーペンターを詠みました。

テレビから食糧難と木枯と
モニター越しで伝わってくる冬の厳しさを詠みました。

去年今年(こぞことし)不惑に向かう好奇心
とある本に「自分が大切にしている価値観をこの中から選んでみよう」という
記述があり、
私がその中から選んだひとつが「好奇心」でした。
新年を期に改めてその先に向かっていく思いを表現しました。

「第三十回 お~いお茶新俳句大賞」の没句

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

春の夜のイヤホン街を動画へと
音楽を聴くと脳内に動画が流れ出し、いつもと違う光景が新鮮に写ります。

春の宵魔法陣めく室外機
室外機の形ってなんか怖くないですか。

春日和ロードバイクに鍵ふたつ
高い自転車を手に入れて、真新しい鍵をふたつかけようという初々しさを詠みました。

勿忘草男は泣くなといふけれど
若干ベタな12音が最初に思いつき、それに合う季語を探しました。

油照ギネス記録の九十歳
高齢になってから運動を始めてシニア大会で優勝する方をよくニュースで見ます。
その情熱を油照りに託しました。

夏の果機械が歌うラブソング
自分らしい一句をということでボカロ句を。「夏の果」という季語が大好きです。

投稿作以外のお気に入り作品

祝田橋へ襟を正して夏近し

ゴールデンウィーク、皇居周辺にて。

五十階に登りて止んだ雪を撮りて

雪の降る日に上からTOKYOを撮ろうとしたら雪止んでた

凍月(いてづき)の路上ピカチュウ横たわる

夜道を歩いて出くわした光景をそのまま詠んだだけです。この日はたまたまスーパームーンで、月の綺麗な寒い夜でした。

うららかやガラケー新機種発表会
「日本独自なものもまだ頑張ってるなあ」と「でもそれでいいのか」という相反する思いを、のどかな春の様子に重ねました。

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