コミケなど、同人イベントにサークル参加する際の当日持ち物まとめ | G.C.M Records

アイキャッチ画像「同人イベントにサークル参加する際の当日持ち物まとめ」

コミケなど、同人イベントにサークル参加する際の当日持ち物まとめ

最終更新日:2022年7月31日

こんにちは、ボカロPのアンメルツPです。

今回は同人イベントにサークル参加する際の当日の持ち物まとめ記事を書きました。
夏コミ・冬コミはもちろん、商業系から個人主催まで幅広くサークルが準備すべきものをまとめています。

目的

この手のノウハウは、比較的散らばっていて探すのが難しいと思います。
周りの詳しい人に聞けばわかるものの、 同人イベント初参加だったりするとなかなか機会も少ないです。

そこで、全部チェックリストとして一個にまとまっていれば
同人初心者の方に役に立つと思い、この記事を書くに至りました。

私はボカロPとして、主にボカロ系・音楽系の同人イベントに多く参加してきました。

2008年から現在までの10年以上にわたって
コミックマーケットボーマス(VOCALOIDオンリーイベント)M3(音系オンリー)
ボカロキャラクターのオンリーイベント(私は鏡音リン・レンが好きなので、主に鏡音オンリー)などで、
1年に5回から多い時は10回ぐらいサークル参加しております。

VOCALOIDというジャンルでは男性向けと女性向け両方の文化に触れる機会があり、
なおかつ「同人イベント」らしい個人主催のイベントから、ほぼ商業扱いのイベントまで
様々な経験を味わうことができます。

それらに参加する中で、
同人イベントに参加する際に必要なものが少しずつわかってきたので、
最近はサークル参加の持ち物を自分用のチェックリストにまとめて
イベントの開始一週間前〜前日にかけて少しずつ準備するようにしています。

そのチェックリストは記事の最後にリスト形式でまとめましたので、
よろしければご活用ください。
(長文を読むのが面倒な方は上の「目次」からジャンプしてください!)

私の活動のジャンルから音楽系に関する記述が多くなりますが、
漫画・同人誌やグッズで参加する人にも対応した記述になるように心がけました。

C97も近づいてきた今日この頃、この記事が参考になれば幸いです。

絶対に必要なもの

サークルチケット

まずは何より大事なサークルチケットです。
サークルに参加するという文字通り証となるものですので、必ず持っていきましょう。

万が一忘れたとしても、サークル入場口でその旨をスタッフに言い、
身元を確認できるもの(写真付き免許証etc)があれば再発行してもらえる場合もあります。

コミケの場合も再発行窓口が用意されてはいますが、
次回以降の抽選に影響がある
と言われていますので、
持っておくに越したことはありません。

普段から忘れ物が多いという方は、もうサークル参加が決まった段階から
当日持っていくトランクにあらかじめ入れておくぐらいの対策が必要かもしれないですね。

見本誌提出シール、参加登録カード、それに準ずるもの

サークルチケットだけ持ち込めばいいと油断してはなりません。
コミケだとサークルチケットの側にある切り離せる紙「参加登録カード」も必要です。
【2022/07/31追記】2022年のC100から「参加登録カード」は無くなりました。

また、当日コミケで初めて頒布するものには「見本誌提出用シール」を
貼った上でスタッフさんに提出する必要があります。
これは「コミケ当日の新刊/新譜」ではなく「コミケで初めて頒布する作品」なので、
例えば夏コミの場合だったら前回の冬コミの後、1~7月の間に出した新刊や新譜も提出対象です。
コミケ初参加の方ならすべての頒布作品が対象となるわけです。

この「見本誌提出用シール」ですが、サークル参加案内の封筒には同封されていません
どこにあるかというと「申込書」のほうにあります。

【2022/07/31追記】
2021年のコミックマーケットからは、
「サークル参加案内の封筒」に数枚同封されるようになりました。

シールは当日スタッフさんからもらうこともできますが、
初めてのサークル参加をする方がハマってしまう典型的な罠だと思います。

これに関しては、サークル参加案内の例の封筒が届いた段階でそこに申込書を突っ込んでおき、
当日封筒ごと持ち込むっていうのが一番いいんじゃないかなと思います。
サークルチケットや参加登録カードも自動的にくっついてきますし。

なお見本誌提出用シールは可能な限り事前記入をおすすめします。
案外サークル参加の当日はバタバタしますので。

イベントによっては、コミケの(旧)参加登録カードに該当する
「同意書」への事前記入を求められるものもあります。
サークルチケットと一緒に持って行きましょう。

頒布物

これも言わずもがなですが、何より大事な当日頒布するべき物です。

持ち込み数の多い方は、イベント毎に指定の宅配搬入があったり、
新刊などを印刷会社より直接搬入してもらうケースが一般的でしょう。

しかし頒布物の少ないサークルさんや、
当日コピー本・手焼きCDを作っている場合は当然手搬入となります。
せっかくの晴れ舞台にこれを忘れると悲惨な事になります。

頒布物はトランクに詰め込む以外に、
そこそこ部数が多くなる場合は段ボール箱に入れてキャリーカートで運ぶのが効率いいと思います。

一応Amazonへのリンクも貼っておきますが、
個人的にはホームセンターに行って直接大きさ・頑丈さを確かめて買った方が確実かもしれません。

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お釣り

続きましてお釣り用の現金です。

世間一般ではカードやキャッシュレス決済がようやく普及してまいりました。
同人イベントでも「技術書典」「pixivマーケット」のように
実験的に決済・後払いのアプリを使うイベントはちらほら見られるものの、
普通は個人間の現金でのやりとりとなります。

なのでお釣りは基本必須でしょう。

どれぐらい持ち込めばいいかですが、私の場合は

・1000円札×10枚
・500円玉×10枚(※頒布物の価格によっては無くてもOK)
・100円玉×50枚

これが定番となっております。
イレギュラーな開始の万札にも1回だけ対応できるようになっています。

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頒布物の価格・見込み部数によっても動くお釣りが違うと思うので、
それも考慮してここから前後させるといいと思います。

私の経験では、600円の頒布物を頒布した時はものすごい勢いで100円玉が出て行きました

1,000円札を用意している一般参加者が多いと思うのですが、
音楽系の場合は、CD1枚1,000円という価格づけが多いのでさらに割合が増える
1,000円札だと100円玉が4枚出て行くのに対し
ちょうどで買ってもらった時は100円玉が1枚しか増えないのでそうなるわけです。
このイベントにはもっと100円を多めに持っていけばよかったと後悔しました。

また、例えば頒布物が800円や1,000円のものしかない場合は、500円玉は無くていいでしょう。

ちなみに昨年参加したマジカルミライのクリエイターズマーケットでは、
隣の人が千円札が足りなくなる事態が発生いたしました。

商業イベント内のイベントだったので、結構ナチュラルに一万円札を出す人が多かった印象です。
そういったイベントの性質によっても用意を変えたほうがいいかもしれません。

可能な限り用意したいもの

ハンドルネームでの名刺(ジャンルによる)

ジャンルによっては馴染みがないところもあるかもしれませんが、
ボカロや音楽系ではサークル参加する時に定番のアイテムとなっております。

主にサークル参加している知人や好きな作家、企業の方らと交換するためですが、
ボカロPによっては一種のグッズとして一般参加者にフリー配布している方もいらっしゃいます。

ハンドルネームでの名刺の例
ハンドルネームでの名刺の例。表面に連絡先、裏面にプロフィールを書きました。

作り方は様々ですが、簡単なのはプリンタを使って
名刺用のプリンタ用紙(1枚の用紙から10枚ぐらいの名刺が作れる)に印刷する
という方法です。

パソコン用の無料アプリをダウンロードできるプリンタ用紙もありますし、
一般的な名刺用紙ならたいてい対応している「名刺を作ろう!」などの
パソコン用のフリーソフトも豊富にあり、
高価なツールがない方でも意外と手軽に名刺のデザインができます。

もちろんIllustratorやPhotoshopなどのツールをお持ちの方であれば、
用紙に合わせたデザインができるでしょう。 

またこの手のソフトが使えるのであれば、印刷は業者にお任せするという手もあります。
私の場合はいつもお世話になっているグラフィックさんに発注しています。

500枚とか大量に頼んでも2,000円もあれば作れるので、
長く活動したいという方は検討してみてもいいでしょう。

最近はスマートフォン上で写真を取り込みながら名刺をデザインでき、
作ったものをそのまま業者に発注できるというアプリ
も登場しました。
絵師さんならば、タブレットで絵を描いてそのまま名刺にするということもできそうです。

名刺作成アプリ「すぐ名刺」 | 株式会社 粋プランニング

名札

売り子さんと一緒に参加する時など、一般参加者にはどちらが本人だかわからないという
こともあるので、名札があると声をかけやすくなります。
普段顔出しをしていない人の場合はなおさらですね。

名札ケースは文房具屋や100円ショップなどでかんたんに見つかるかと思います。

単純に名前をマジックとかで書いて名札ケースに入れておけば大丈夫ですが、
前述の名刺があるならば、それを名札ケースに入れておくと便利です。

宣伝用の掲示物(ポスター・フラッグなど)

新作のジャケット・表紙や自分のサークルの紹介などを宣伝するための掲示物です。
一般的にはポスターなどですね。

ポスタースタンドを一緒に持ち込んで立てるか、その他の手段でサークルスペースに掲示します。

ポスターも簡単なものであればコンビニのコピー機・ネットプリントでA3~A4のものを印刷すれば、
コピー代のみで作れるのでリーズナブルです。

それ以上の紙質や印刷のクオリティを求めると業者さんに頼むことになります。

ただこの場合、1枚数千円~1万円ぐらいかかるので、零細サークルさんや
私のようにサークル参加を一年に何回もする人にとってはあまり効率が良くありません。
紙だけに耐久性があまり良くなく、使えるのは1回かせいぜい2回です。

そこで使い回しをしたい方は、布で掲示物を作ることをおすすめします。
具体的にはタペストリー旗(フラッグ)プリントということになります。

私は新譜を出した際には、よくフラッグを作って持ち込んでいます。

CD宣伝用のフラッグ
CD宣伝用のフラッグ

グラフィックの「旗・幕プリント」を横A1サイズ(594×841mm)で発注しています。
サークルの机は一般的に1スペースの横幅が90cmのため、かなり近いサイズとなります。
これをテーブルクロスにクリップ留めなどで机にぶら下げています。

2スペースの場合は2枚並べることもできる
2スペースの場合は2枚並べることもできる

これも1枚4,000~5,000円ぐらいは結局つきますが、
私のように1年にたくさんのサークル参加をする場合は
結果的にコストが抑えられるケースもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。

なお、事前にイベントごとの参加ルールには目を通して、壁にポスターが貼れるかや
大型のポスタースタンドを持ち込むスペースがあるかは確認
しておくのがいいでしょう。

せっかくのポスターが貼れず無駄になったり、隣や後ろの参加者に迷惑となることがあります。

印刷したお品書き(頒布物一覧)

ポスターとは別に、当日に頒布するものの一覧の画像と値段を一枚の紙にまとめた
お品書き(頒布物一覧)を用意しておくと便利です。

お品書きの例

お品書きは、特にグッズサークルさんのような頒布物の種類が多い場合に真の効果を発揮します。

一般参加者に頒布物の値段をわかりやすく伝えるだけではなく、
売り子さん用に頒布物の値段がわかるように机の後ろに掲示したり、
行列の見込まれるサークルさんであれば列に並んでいる途中に購入する物を決めてもらうなど、何かと便利な存在です。

最近はpixivやSNSなどで事前にお品書きを画像でアップすることが多いと思いますが、
それをA4で印刷できる縦横比(1.41:1くらい)で作っておくと、
そのまま印刷物に流用
できて便利です。

スタンド類

上記の掲示物を掲示するためのスタンド類ですね。

主に、床に置いてかなり高い所まで伸ばしてそこにポスターやタペストリーを吊り下げる大型タイプと、
机の上に置き、当日の頒布物一覧のような小さめの掲示物をぶらさげる小型タイプの2種類があります。

私は新作の宣伝にはフラッグを使っているので、
後者のタイプを頒布物一覧の掲示のために持ち込んでいます。

トランクに普通に入るサイズなのもありがたいです。

Amazonの商品を貼ってもいいんですが、これに関しては
実際に商品のサイズをホームセンターなどで見るか
同人イベントに特化したというウリ文句をしているサイト(「PO.SU.TA」など)経由で買うのがいいと思います。

値札

頒布物の周りに置いて、すぐに頒布物の値段がわかるように
値札を用意するのもいいでしょう。

お品書きが別途あっても頒布物の近くに価格が表示されていれば、
一般参加者の方にも安心して手にとってもらえます。
(お品書きだけ用意している状態で値段を聞かれることが結構ありました)

値札の作り方は、文房具屋やホームセンターでカードやメモ帳を買ってきて、
直接サインペンや蛍光ペン書き込むのが一般的だと思います。

音楽関係の作品だと、例えばタワーレコード(タワレコ)のPOPのようにしたりなどの
創作性の余地もありますね。

もしくは、名刺を作るときと全く同じやり方で、
Illustratorなどでデザインして名刺サイズの用紙にプリントを行う手もあります。
私は最近はその方法を採用しています。

名刺とは違い、1種類に1枚あればいいので業者に頼むのは割に合わないかと思います。

名刺サイズの用紙にプリントをして作った値札
名刺サイズの用紙にプリントをして作った値札

ちなみにスペースがないからと言って頒布物の上に値札を置いたことが何回かありましたが、
そうすると頒布物を手に取ってもらえる確率がかなり減るのが実感です。

一度値札を除けるという一手間がかかってしまうのはあまり良くはなさそうです。
お品書きが別途あれば、上に置くくらいなら無い方がマシかなと思います。

頒布物の横や前がベストでしょう。
別途、値札立てがあれば見栄えも良くなります。

テーブルクロス

頒布物を机に直置きするのはあまり綺麗ではないでですし、
自分の頒布スペースを明確にするという意味もありますので、
テーブルクロスはサークル参加のうえでの定番アイテムとなっています。

こちらもホームセンターや家具店などで手に入る一般的なテーブルクロスを持ち込めば大丈夫です。

購入時に横90センチという一般的なサークルスペースの幅を意識すると、
二つ折りしたときに中途半端な長さになってしまった、などという失敗が
少なくなるかと思います。

宣伝フラッグと同じように、
サークル名などを織り込んだ自前のテーブルクロスを業者に頼むというやり方もあります。
これまたグラフィックで取り扱いがあります

コインケース(ミニレジ)

必須ではないけど持ち込むと圧倒的に便利なものの代表格です。

コインケース
コインケース

小型で500円玉や100円玉などの硬貨を平積みできて、それを一枚ずつ取り出すことができます。
硬貨が何枚積まれているかの目盛りもついています。
さらにその下にお札を収納できます。

Amazonで1,500円前後で販売されているほか、
ホームセンターであれば似たようなものがどこにでもあると思います。

テーブルの下や、頒布物の裏側に隠す形でコンパクトにわかりやすくお金を管理できるので
非常に便利に使わせてもらってます。

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ガムテープ

ついうっかり忘れがちなものナンバーワンとして有名なガムテープ(布粘着テープ)です。

主な使い道は、イベントが終わった後の搬出時に段ボール箱を留めることですね。

これを忘れると隣のサークルさんに借りることになり申し訳ない気持ちになりますが、
誰もが体験することなのでそこはお互い様で助け合いましょう。

まあ万が一忘れたとしてもコンビニで買えるだけ
サークルチケットを忘れるよりもずっとダメージは少ないですが、
「家にガムテープがあるが途中でガムテープを買う」と負けた気分がするので
あまりやりたくはないところです。

最大の使いどころである搬出時以外にも、
ゴミ袋を固定したい、掲示物や紙を飛ばないように固定するなど
地味ながらも何かと使い道が出てくる、サークル参加の名脇役です。

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カッター・クリップ・その他小物類

カッターはガムテープより必要度は下がりますが、
搬入した段ボールをその場で切るために持っておくと便利です。
あとは掲示物を留めるなどの目的に、クリップもたまに出番があります。

頻繁にサークル参加する場合、この辺りのサークル参加に必要な文房具類は、
あらかじめ一つの袋にまとめておく
ととても便利です。

私はポーチをひとつ買ってそこにカッター、値札立て、
メモ帳(兼・臨時用の値札)、クリップなどの小物をまとめて入れています。
これでいちいち細かい持ち物の確認を一つずつしなくても済むようになります。

小物類はあらかじめポーチにまとめておくと便利
小物類はあらかじめポーチにまとめておくと便利

レジ袋(ゴミ捨て用)

サークル参加していると細かいゴミが結構出ます。
ダンボールを破いたテープ、食料の袋、宅急便を搬出するときの伝票の貼り紙など…

それを回収するためにレジ袋があると便利です。

当日コンビニで食料を買ったものをそのまま流用してもかまわないのですが、
あらかじめ別にスーパーやコンビニの袋を持っていくと地味に役に立ちます。

カタログorサークルのチェックリスト

イベントの中にはカタログが入場券として必須になっているイベントもあります。
(コミケは全員のチェックが非現実的な規模なこともあり任意購入製)。

普通は会場で販売されていますが、大規模なイベントの場合は事前販売もありますね。

サークル参加者にとってはカタログは必須ではありませんが、
それでも挨拶回りや欲しい新作のために他のサークルの配置状況は事前に知っておきたいところです。
実際イベントが始まると自由に出歩ける時間は限られています。

そこで事前に作ると便利なのが、当日回りたいサークルさんをリストにしたものです。

スマホにメモったり紙に書いたり、やりやすい方法でリストを作りましょう。

一部のイベントではWebサイトに表が載っていたり、
EXCELで編集できるデータとして公開されている場合もあるので、
そういったイベントだとサークルリストの編集がとても楽です。

コミケの場合は、サークルWebカタログが公開されています。

専用の印刷機能など、より便利に使うためには有料(ゴールド会員)となりますが、
サークル申込者(シルバー会員)でも
お気に入り機能の画面のスクリーンショットに編集を加えるなどの形で
チェックリストを作ることはできます。

サンプル(試聴音源や見本誌)

一般参加者が自分の作品を買うために手軽に触れて欲しいサンプルです。

要するに音楽系のサークルさんであれば試聴機と音源とヘッドホンなどの試聴セットのこと、
イラスト・漫画・小説サークルさんであれば見本誌のことです。

見本誌について

当日の頒布物をそのまま読んでもらう手もありますが、
透明のブックカバーがあると「見本誌」として切り離せますので役に立つかと思います。

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ちなみに私は以前『VST Lovers』という同人誌を出した2017年夏コミ(C92)の時に、
透明ではなくちゃんとした革製のブックカバーを持って行ったのですが、
表紙が全く見えないために見本誌として認識してもらえないという悲しい事態が発生いたしました。

革製のブックカバーを買うと見本誌を誰にも見てもらえないという悲劇が起こります
革製のブックカバーを買うと見本誌を誰にも見てもらえないという悲劇が起こります

ブックカバーとしてはそこそこのお値段だったので非常に残念です。

皆様はそういうことにはなってほしくないので透明のブックカバーを買いましょう。

試聴音源について

音楽系のサークルさんの場合は「試聴機」「音源」「ヘッドホン」という音楽を聴いてもらうための3点セットがあります。

昔ほど多くはありませんが、M3などの音系同人イベントでは
一般参加者がふらっと立ち寄ってサークルの作品を試聴するという機会は
まだそこそこあります。

最近は「試聴機」「音源」の二つはスマートフォンorタブレットが定番かと思います。
iPhoneやAndroid スマートフォンに新譜をWAVかmp3形式、
あるいはクロスフェード動画などで入れておいてそれを聞かせる感じですね。

クロスフェードをYouTubeやSoundCloudにあらかじめ上げてそれを聴いてもらう手もあります。
余裕があればQRコードを用意すると売り子さんにも試聴を対応してもらうことができます。

CDプレイヤーも一応まだ現役で買えるものがあるにはありますが、
安価で買えるCDプレイヤーは肝心の音質があまり良くはないので
あまりおすすめできません(商品リンクも貼りません)。

なのでCDプレイヤーをわざわざ用意して普段の自分が慣れていない環境の音を聞かせるくらいなら、
むしろスマートフォンやタブレットで全部いいのではないかと思っています。

その代わり、ヘッドホンは自分が用意できる一番良いものを持って行きましょう。
なぜなら音質の良さは即購入につながるからです。
若干かさばりはしますが、普段DTMで音のモニターに使っているヘッドホンを持ち込めればベストです。

荷物を宅配搬入した場合は、その伝票

地味に忘れがちなものとして、荷物を宅配搬入した場合の伝票があります。

コミケの場合、搬入した荷物を回収する際に、スタッフさんに伝票を提示する必要があります。
(回収費1個500円)

それ以外の個人主催イベントでも、
万が一荷物が届いていなかったときなどにトラブルを最小限に抑えるために必要な証拠となります。
(イベントの規約でも持ち込みをお願いしているところが多いはず)。

宅配便の荷物を送った段階で参加案内の封筒に入れておきましょう。

あると便利なもの、場合によっては用意したいもの

印字済みの宅急便伝票(返送用)

コミケの場合は搬出手段として
クロネコヤマト(宅急便)か日本郵便(ゆうパック)が用意されています。

その他のイベントはものによって様々ですが、
個人主催のイベントの場合は、クロネコヤマトの着払いしか使えないケースが多いです。

搬出用の伝票はどのイベント会場でも用意があるのですが、
コミケ以外にもイベントに頻繁に参加する方は
自分の住所が印字されたクロネコヤマトの着払いの伝票
あらかじめヤマトさんに発注して持ち込むと便利です。

宅急便の伝票を書くのは地味に面倒です。
イベントのうち数分を使って書くことになるのですが、
その数分がイベントに占める割合として大きいです。
できれば頒布や参加者の交流などのイベント本体の楽しみに時間をかけたいのが本音ですね。

クロネコメンバーズのホームページに行き、
ログインをしますと「宅急便送り状印字サービス」のページがあります。

クロネコメンバーズ「宅急便送り状印字サービス」
クロネコメンバーズ「宅急便送り状印字サービス」

ここに「送り状の印字依頼」や「依頼履歴の参照」などの項目があり、
ここから印字済みの伝票を郵送してもらえます。

依頼主もお届け先も自分の名前を書く
依頼主もお届け先も自分の名前を書く

依頼主様の氏名を「名前(本人)」として、お届け先の氏名も自分の名前にするっていうのがコツですね。
そしてお届け先の住所を自宅にすると、本人が本人に送る伝票が出来上がります。

※対応していないイベントもあるかもしれないので、
念の為使うときにスタッフさんに一言を入れたほうがいいかもしれません。

作業用の軍手(荷物の搬入搬出用)

友人に勧められて買ったのですが、コミケ向けに買って地味に良かったものナンバーワンです。

普通の軍手とは違う、グリップの強い作業用の軍手です。

作業用の軍手。ゴムが貼ってあり、通気性を犠牲にする代わりにグリップが強く重い物が楽に持てる
作業用の軍手。ゴムが貼ってあり、通気性を犠牲にする代わりにグリップが強く重い物が楽に持てる

搬入搬出時に、重いダンボールを手作業で運ぶときにとても役立ちます。

搬入時、一部のイベントならわりと近い距離にあったり、
机の下にスタッフさんが荷物を置いてくれる時もあるのですが、
コミケにおいては宅配で出した荷物は結構長い距離を持ち運ばなければいけません。

さらに搬出時は一番の重労働で、
時間帯によってはたくさんの人が待つ中を荷物を持って並ぶことになります。

素手でダンボール箱を持つと摩擦が少なく重力に引っ張られて手が滑ってしまいます。
そこで作業用軍手があるとがっちりグリップできるので重いダンボールが長時間持てるようになります。

わざわざ台車を持ち込むのは少し手間がかかるので、その際の強い味方です。

余談ですが、一度イベントにスタッフで参加したときも机などを運ぶのに大変役立ちました
革が厚いので指が傷つくこともなかったです。

まあその代わりに通気性は最悪です。
夏コミだと数分着けるだけで汗がすごいことになるので
清潔に保っておきましょう。

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ショーワグローブ(Showaglove)
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時計

最近は持っている人も少なくなってるのかなとは思うんですが、
混雑が予想される場合はスマホの代わりに素早く時間を確認するために
あると便利かもしれません。

そんなに重要度は高くないです、あれば役立つ程度で。

売り子の連絡先

最近ではTwitterなどのSNSアカウントがあれば売り子さんに十分連絡が取れはしますが、
可能であれば緊急用に音声で連絡が取れる手段があるとベストかなと思います。
(電話番号やLINE・Skype・Discordアカウントなど)

関わった人への謝礼

私の場合は過去にコンピCDを出した時、
楽曲の提供者らにその場で謝礼をお渡しすることがありました。
(今はAmazonギフト券や振込など、事前事後にやりとりできる方法を多く採用しています)

売り子さんの場合も、仕事に近い形でお願いする場合など、
そのような機会があることも考えられます。

領収書は必要?

領収書を用意するのは、謝礼を当日現金でお渡しする場合で、
さらに確定申告などの際に必要であるという特殊なケースですね。

同人イベントですから、そういった特殊ケース以外は基本的に領収書は無くて大丈夫ですし
そこまでする義務もありません。
万が一出版社の人が買いに来た場合には喜ばれるかもしれませんが。

普段持ち歩くが同人イベントでも必要なもの

財布

同人イベントじゃなくても財布は持ち歩くに決まってるのでわざわざ書く必要無いのかもしれませんが、
私の場合はサークル参加の際に普段の外出とは違うトランクを使うので
持ち物チェックリストに入れています。

普段意識しないものほど実は忘れることもあるので、
こういう当たり前の物こそリストに入れておくのがいいと思っています。

最近はキャッシュレスが普及してきたので最悪財布を忘れても
スマホのSuicaとLINE Payがあれば日常なんとかなりますが、
やはり同人イベントは現金主体ですので、
売上でなんとかやりくりする覚悟のある方以外は財布を持っていくに越したことはないです。

スマートフォン・携帯電話

これもわざわざ説明する必要はないですね。

コミケに特化した注意事項としては、Suica(をはじめとする交通系IC)が使えないと、
イベント終了後に会場から公共交通機関で出ようとするときに悲惨
なことになります。

筆記用具(サインペン)

筆記用具も同人イベントでは地味に色々な出番があります。

例えばスタッフに最初に提出するための参加登録カード・見本誌シールへの記入や
イベント終了後に宅配便で搬出する場合の伝票への記入。
これらは事前記入で回避できる場合もありますが、それ以外にも何かと出番が来ます。

絵師さんであれば当日何かスケッチブックに絵を描くリクエストがあるかもしれませんし、
ボカロP・音楽系サークルの場合はサインを求められることがあるかもしれません。

ここで「俺(私)はそんな存在じゃないし…」と思ったあなた!
案外ファンの方には見られてますよ
私のような有名じゃない人でも1イベントに1人くらいは来ることがありますので。

まあ「向こうが筆記用具を何も持っていない場合にサインをどうするか」という議題はあるんですが、
持っていない時にこちら側で用意があると好感が持てるかもしれません。
(※これ読んでる一般参加者の方、筆記用具は持ち込んで頂けると大変助かります!
 また同人イベントは基本的に作品頒布の場なので、混雑状況など場の空気等も見つつ行動願います)

スケッチブック/ノート/メモ帳

本来のスケッチブックとしての絵を描く目的以外にも
席を外す時に他の参加者に分かるように「何時~何時まで席を外します」と伝えるのに使ったり、
万が一急に予想もしない列ができてしまった時に、
素早く最後尾札をその場で作ったりのような対応も出来ますので
これもあるに越したことはありません。

携帯充電器/携帯充電ケーブル

これも忘れがちなアイテムの定番です。

特にコミケの場合は一般入場時間だけでも10~16時の6時間という長丁場となります。
サークル参加となると大体8時くらいには入場するので、
そうするとほんとに普通の仕事と同じくらいの拘束時間になりますね。

机の周囲には当然電源もありません(技術系など特殊な同人イベントを除く)ので、
忘れないようにしましょう。

同人イベントの中でも「コミケだから」特に必要なもの

食料品

先ほど述べたように、コミケは8時台にはサークル入場して、
フルタイムで参加すると完全撤収が17時頃になることもある長い長いイベントです。
またイベントがいざ始まると途中の買い増しもなかなか大変です。

個人主催イベントよりも規模も大きく労力が段違いですので、
食料品はほぼ必須といってもいいでしょう。
場合によっては昼以外にサークル準備完了のあたりで補給する朝ごはんも欲しいところ。

定番なのはおにぎりやサンドイッチなど軽食系、ウィダーインゼリーなどのパックゼリー系でしょうか。
匂いのきついものは避けましょう。

東京ビッグサイトに近づくにつれ混雑が増し購入が難しくなります。
次に書く飲み物同様、家の最寄駅やホテルを出た直後のコンビニで買うことをおすすめします。

【夏コミの場合】飲み物(2Lくらい)

これの持ち込みを忘れるとなかなか大変です。

夏コミは8月のお盆の時期に開かれますので、例年かなりの猛暑に見舞われます。
しかも単に気候の暑さに加え、人混みによる暑さというのが発生します。
ビッグサイトの展示場を何万人という人が埋め尽くしますので、自然に熱気も上がります。

サークル入場時の会場にはそこそこ冷房が効いてはいますが、
それも普通の展示会くらいの規模の人のために設計されているのであり、
一般入場が始まるとあっという間に修羅場と化します。

夏コミへの参加は、イコール「フジロック」とかのロックフェスへの参加と同レベルだと考えて下さい。
炎天下の野外で長時間ライブを楽しむなら飲み物は必須ですよね?
それと全く同じことです。

特にサークル参加は長時間高温の環境にさらされるため、大量の飲み物が必要です。

私の数年参加した実感としては
「500mmペットボトルを4本消化して、それでも一度もトイレに行かず終わる」
というところです。

飲み物の種類はスポーツドリンクが最適解でしょう。
またスポドリだけだと糖分に偏るので1~2本ノンカフェインのお茶があるといいかも。
カフェインを含む飲み物だと発汗や利尿作用があるのであまりおすすめしません。

また奥の手としては「OS-1」などの経口補水液があります。
基本的にはこれは病人向けというか、熱中症による脱水症状に陥りそうな時に飲むという性質なので
商品説明を熟読のうえ購入・使用をしてほしいのですが、緊急用に1本あると安心です。
(常用はおすすめしません)

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【夏コミの場合】タオル

同じく暑さ対策ですね。特に湿度が高いとタオルなしではきついです。

ロックフェスへの参加と同レベルと考えてもらえれば
タオルを持ち込むのが自然かと思います。

コミケに限らず真夏に開催される同人イベント(インテックス大阪開催の「SUPER COMIC CITY関西」など)では
どれもある程度の暑さ対策は必須です!

【冬コミの場合】防寒具

逆に冬コミの場合は防寒対策が必須となります。

厚着はもちろんですが、
それ以上に使い捨てカイロがとてもありがたい存在になります。

配置スペースにもよりますが、
空いたシャッターの空間から冷たい風が吹き抜けるような通路周辺に
サークルがあると、じわじわ冷気が体を蝕んでいきます

手袋はサークル参加する関係上なかなか着けられないので
防寒対策としての使い捨てカイロはほしいところです(できれば2個)。

遠征の場合

遠征で地方からコミケに参加する場合、
もしくは逆に関東から地方のイベントに参加する場合の持ち込み品を挙げておきます。

・宿泊用の着替え
・身だしなみを整えるもの(男性ならひげ剃り、女性ならメイク道具等)
・歯ブラシ
・新幹線or飛行機チケット、宿泊先の予約情報など (事前に手配を忘れないように)
・ノートパソコンやタブレット(作業をする場合)

【高速バスの場合】
・眼鏡ケース
・耳栓
・アイマスク

大部分は普通の旅行にも必須でわざわざ説明の必要はないものかと思います。

個人的に特記したいのは、高速バスに乗る場合ですね。
普通の旅行に比べると遠征で高速バスを使うことはよくあると思います。
時間とお金の節約にとても活躍します。(機会があれば高速バスだけ別の記事で解説したい)

その際にあると便利なものとして、アイマスク・耳栓・眼鏡ケースがあります。
特に眼鏡ケースは高速バスで眠る時、ケースがないとどこに置いても汚れてしまうので役立ちます。

まとめ(チェックリスト)

というわけで長文になってしまいましたがまとめました。

長く同人イベントに参加した経験から、失敗もある中で学んできたことを
こうして共有したいと思い、記事にいたしました。

「自分はこういうものが役立った」とかあればTwitterなどに書き込んで頂ければ
拾いに行くかもしれません。

最後に今まで書いた項目をチェックリストにしたものを用意しました。
画像をクリックすると新しいウィンドウで開きますので、
そこからダウンロードしてください。
縦横比は一般的な用紙に印刷すればちょうどいい感じになるようにしています。

同人イベントにサークル参加する際の持ち物チェックリスト
同人イベントにサークル参加する際の持ち物チェックリスト

体調には気をつけつつ、皆様素敵な同人イベントライフをお過ごしください。

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