MEIKOが歌う卒業ソング「君たちが静かになるまで80年かかります」投稿しました | G.C.M Records

MEIKOが歌う卒業ソング「君たちが静かになるまで80年かかります」投稿しました

はじめに

MEIKOが歌う、校長先生視点の卒業ソングを作りました。
新しいステージに向かう人たちへ送ります。

君たちが静かになるまで80年かかります/MEIKO by gcmstyle(アンメルツP)

楽曲について

3月に卒業を迎え、この4月から新しいステージに向かう人たちを、
そっと後ろから見守る歌です。

以前私は卒業ソングとして「Graduatiiiion!!!!」という楽曲を制作しました。

鏡音リン4人が歌う曲ですが、これらは主にそれぞれの卒業する当事者の視点から歌われるものでした。

今回は、新しいアプローチとして、先生側からのメッセージを込めた卒業ソングを考えました。

タイトルは全校集会で校長がよく言う「君たちが静かになるまで○分かかりました」という
フレーズが元ネタですね。
それをアレンジして、「君たちの人生が静かになるまでは80年ぐらいはかかるだろう」という
前向きなメッセージを盛り込みました。

校長が卒業証書を渡したあとで突然のサプライズとしてピアノの前に座り、
この曲を演奏しながら歌い出すシーンを想像して制作しました。

40歳になり、教師側の気持ちがより理解できるようになったいま、
こういう曲も一種の等身大の楽曲なのかなと思います。
これに関しては、MEIKOが我が家にいるボカロで一番合うと思い歌わせてみました。

たまに歌詞に出てくるけど個人的にあまり好きではないフレーズとして、
「教科書にないことはたくさんある」という表現があります。
実際には教科書は多岐にわたる内容を網羅していると思っているからです。

高校レベルの範囲まで含めば、生きるために必要な生活全般の知識が得られます。
大人たちはカリキュラムを通じて、子供たちが社会で必要とされるすべての知識を
教科書から学べるよう配慮していると信じています。

ただ、この楽曲ではそのメッセージをそのまま押し付けたところで、ただの説教になってしまうので、
2番の歌詞のBメロにある「教え尽くした教科書 覚えてなくてもいい~」以降のセリフで、
言外のメッセージとして、
「大人になった時に本当に必要なのは教科書なんだよ」というところを出してみました。

1番のBメロの「語り尽くした言葉は覚えてなくてもいい」も、実感から出た言葉です。
実際、私も校長の話はほとんど覚えていません。

数少ない校長のメッセージで覚えているのは、1998年、高校1年生の時の全校集会で、
校長が放った第一声が「ワールドカップ」だったことです。
それ以外は歌詞のとおりに「やたら長かった」だけが本当に印象に残っています。

しかし、そのメッセージは直接私が覚えていなくても、今から思い出せば、
先生方は私のことを本当に見守ってくれたんだな
というところがあります。
そういう「大人になったらわかるよ」みたいなところを、
今回のメッセージとして伝えていければいいのかなと思います。

「自分らしく生きる」というところは、正直、大人になってもよくわからないところがあるので、
その代わりに、「とにかく長く生きていればいいことあるんだよ」ということを、
私としては主張したいと思っています。

曲が気に入った学生の皆さんは、ぜひ全国の先生方に広めてください!

イラスト・動画について

イラストと動画は「翠葉」さんに作っていただきました。

この曲を仕上げるのが大分遅くなってしまい、3月に間に合わせるために
納期の短い依頼をしてしまったのですが、
それにもかかわらず迅速にご対応いただき、ありがとうございます。

MEIKOさんの学校の校長先生らしい威厳のある雰囲気が出ているのではないかと思っています。

非常に映像としてもきれいなものに仕上がっていますので、
ぜひ曲と共に味わっていただければと思います。

歌詞

「君たちが静かになるまで80年かかります」

作詞/作曲/編曲 アンメルツP
歌:MEIKO(メインボーカル)
 巡音ルカ、KAITO(コーラス)

カラオケファイル:Piapro

集いし熱(いき)れは次第に鎮まり
時を刻む鐘だけが響いた

見上げる瞳は、未来を見据えて
輝きに満ち溢れてる

語り尽くした言葉は覚えてなくてもいい
なんなら「やたら長かった」だけで構わない
あの日のあどけなさ 今日のたくましさ
思い出せば すべてわかるよ
おめでとう

君たちが静かになるまで80年かかるかもしれない
でも、生き抜いて この世界に名前を

私は先に静かになっていく
あと何度見守れるのだろうか
苦しい思いもさせたかもしれない
共に悩みここまで来た

教え尽くした教科書 覚えてなくてもいい
本棚の隅にそっと眠らせればいい
毎日がテストの日々に疲れたら
文字に託した 今日の想いを
たどってみて

君たちが大人になっても 心までも鎮まらないように
ただ、生き抜いて この世界は大きい

「以下同文」越えて人生は続く 
手渡した紙に載ってない言葉
言わせてほしい
「君たちを愛している」と

君たちが静かになるまで80年かかるかもしれない
でも、生き抜いて この世界に名前を

不器用でいい 逃げてもいい 生きてほしい
一日でも 長く長く 生きてほしい

君たちが静かになるまで80年かかります

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著者「アンメルツP」について

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