俳人「安溶二」の俳句・投句活動まとめ 俳句ポスト365・一句一遊など(2021年) | G.C.M Records

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俳人「安溶二」の俳句・投句活動まとめ 俳句ポスト365・一句一遊など(2021年)

はじめに

私アンメルツPは、「安溶二」(読み:アンヨウジ)という名義(俳号)で俳句を詠む活動を行っています。

季節感の濃い作品においては、作詞の名義でも使っています。

現在は TV番組「プレバト!!」の俳句コーナーでおなじみの夏井いつき先生が
選句を行っている「俳句ポスト365」「一句一遊」に投稿しており、
この2つが基本となっています。

ここでは2021年の投句採用作や、没になったものの個人的なお気に入り作品、
その他投稿以外の句などをまとめています。

これまでのまとめはこちらからご覧ください。

2020年はこちら

2019年はこちら

2018年はこちら

投句サイト「俳句ポスト365」

俳都松山 俳句ポスト365
http://haikutown.jp/post/

リニューアル前(~2021年3月)
「並選」=プレバトで言うところの凡人、「人選」=才能アリにあたる。
その上の「天・地選」は優秀句。
毎回数千句の中から10句前後が選ばれる。

リニューアル後(2021年4月~)
「初心者向け」と「中級者向け」に分かれて投句。私は中級者向けに投句中。
中級は月曜(類想)、火曜(並選)、水曜(佳作)、
木曜(秀作、10句前後)、金曜(特選、3句前後)に分かれている。

第266回「小春」

再開は映画のように気取り小春  並選

第265回「花野」

入選の通知いつもの花野にて  並選

外に出ないと実感が掴みづらい季語は難しいですが頑張りました。

第264回「流れ星」

怪獣映画見終えビル間の流れ星  並選

どんなときに流れ星が流れたら心が洗われるかというシチュエーションを考えました。

第262回「睡蓮」

初耳の分家の話睡蓮花  並選

送った句の中では一番自信あったものですね。

第261回「蛇」

ドアノブの錆びた倉庫に蛇しづか  佳作

選出ありがとうございます!
枠がリニューアル前の人選よりも厳しい中でこれは自信につながります。
静寂を表現したいと思って詠みました。

第260回「春熱し」

空港のラーメンは濃し春暑し  並選

リニューアル後の第1弾ですが、なかなか並選から面白い句もありますね。
来月以降も中級者以上のクラスで頑張ろうと思います。

第259回「卒業」

卒業のおどうぐばこに糊の跡  人選

学生時代のことを思い出して楽しく作った兼題でした。

第258回「磯巾着」

磯巾着の餌になるやもしれぬ遺灰  人選

この兼題、結果発表されるのが3月11日でした。
全く意識せずに作句しましたが、多くの方の魂が救われることを祈っております。

第257回「春の夕焼

製鉄所の影は蝋燭春夕焼  並選

作りやすいと思っていつもより多く投句したのですが、まだまだ修行が必要ですね。

第256回「狐火」

お金とは虚構であるや狐火ぼお  人選

最近読んだ『サピエンス全史』の影響が色濃く残る句となっております。
虚構に虚構のイメージを重ねるのはどうかとは思ったのですが評価されたようです。

第255回「鷹」

鷹飛ぶや浜辺に「離岸流注意」  人選

荒々しいものを取り合わせてみました。

第254回「寒海苔」

寒海苔や手帳の愚痴を破り捨つ  並選

取り合わせが難しかったです。

ラジオ番組「夏井いつきの一句一遊」

夏井いつきの一句一遊 | RNB 南海放送
https://www.rnb.co.jp/radio/haiku/

月曜~金曜に南海放送・信越放送・岩手放送・山陽放送・新潟放送で放送される10分の帯番組。
該当地域以外の人もradikoプレミアムで聴取ができます。

月曜日=初心者・おもしろ枠・お便り紹介など
火曜日=プレバトで言うところの凡人
水曜日=プレバトで言うところの才能アリ
木曜日=火・水曜の残りの消化とお便り紹介
金曜日=優秀句。プレバトで言うところの特待生・名人

また、南海放送では「家藤正人の一句一遊虎の巻」という派生番組もやっています。

12月第3週放送「年惜しむ」

年惜しむ避難袋の水古し 金曜日

先週読まれたのでしばらく紹介無さそうと思いきやまさかの金曜日!
年の最後にいい事がありました。
今年も一年無事に過ごせたなという実感です。

12月第2週放送「漢字『魚』」

師走はや白身魚に焦げ多く 水曜日

11月第1週放送「芸術祭」

この柱作品ですか芸術祭 水曜日

水曜日に読まれました。
ありがとうございます。

以前とある美術展に行ったときの実話をそのまま詠んだ一句です。

10月第1週放送 「零余子飯」(むかごめし)

パスワード忘れて零余子飯炊けて 木曜日 (水曜日の残り)

小市民感うまく出せたかなと思います。

8月第4週放送 「漢字『特』」

特異日の秋雨副反応の腕 木曜日 (水曜日の残り)

コロナワクチン1回目を打った時の実感から着想して詠みました。

7月第4週放送「麦湯」

さんずいのごとく飲み干す麦湯かな  水曜日

さんずいは部首の「氵」ですね。
取り合わせではないスタイル&比喩で読まれたのは嬉しい。

6月第3週放送「漢字『鮮』」

鮮やかなだけの企画書蚊を払う  金曜日

今年初めての金曜日!
選出ありがとうございます。

さらりと作った句ですが、企画を作る立場・もらう立場としてのリアリティがあったのかもしれません。

5月第1週放送「耕」(たがえし)

耕して水は仏と知りし夜  水曜日

労働の後の水分補給の喜びを、どういった表現なら伝わるか色々考えた一句です。

3月第4週放送「比良八荒」(ひらはっこう)

役満をあがる坊主や比良八荒  木曜日(水曜日の残り)

格調高い兼題だと思うのですが思いっきり俗に落としてみました。

3月第1週放送「漢字『方』」

「じゃない方」と言われ八重桜のベンチ  やのひろみチャンネル(水曜日相当)

やのひろみチャンネルさんで一句一遊に投稿した句が救済されていました!

笑っていただき&イメージが伝わったのと、好きな「八重桜」で詠んだ句を拾っていただけて嬉しいです。
他の句も本編で放送されないのがもったいない良い句ばかりです。

1月第3週放送「早梅」

早梅や縁(ふち)の優しき眼鏡買ふ  水曜日

初春の前向きな気持ちを込めました。

夏井いつきのおウチde俳句くらぶ

夏井いつきのおウチde俳句くらぶ
https://ouchidehaiku.com/

月額770円のサブスクリプションとなっている会員サービスです。
会員は毎月の兼題の投句を行えるほか、一部の句は夏井先生より添削を直接受けられるチャンスもあります。

第13回 写真de俳句「気球と原野」


気球より見下ろす稲の無尽蔵
パラシュート広げて稲の秋めがけ

第12回 写真de俳句「蜻蛉と青空」


赤蜻蛉の他には何も無い火星
秋晴や昆虫図鑑の埃拭く
丸太渡りの軋む音して秋茜

第11回 写真de俳句「海と夕日」


三十キロ地点の海や大西日


夕焼やブランドスニーカーおだやか
球音を背に風死するドーム発つ

第10回 写真de俳句「水色の湖水」


沈みゆく島のニュースや日輪草
夏空のカフェへ水色ブックカバー
緑さすボートへ枝々の軋み


秋晴の湖面はリトマスのごとく
青はまだ地球にあるや晩夏光
水色の泉やガイドはトリリンガル

第9回 写真de俳句「青葉とリス」


新緑や栗鼠の駆けたかに原稿
裏庭の栗鼠匂い立ち夏来る
夏館朝の小栗鼠のシャイなこと
夏帽子の君に昨日の栗鼠の真似

第8回 写真de俳句「赤い茸」


6じにはかえる万緑こわいから
苔茂る岩場に哲学の住処
ずぶ濡れのランナー茂る茂る地を
ベーシスト諦めた日の梅雨菌

第7回 写真de俳句「ラベンダー」


ラベンダー茶屋の水美し雲は無し
春風や子に初めてのハーブティー

俳バト2021年度5月大会

俳バト
https://haibatt.com/

ネット投票によって自分の俳句を他人の作品と戦わせる、有志による企画です。

最終成績:予選大会 2勝2敗1分け 18位(34人中)

1回戦 二箱目の湿布を棚へ五月雨

腱鞘炎気味の指や腕から発想した句です。
そろそろ一箱目も使い切って二箱目を買ってきてしまったという長引く痛みと、五月雨を取り合わせています。

2回戦 歯ブラシの毛先の乱れ花疲れ

先に12音の種だけ出来上がっていて、どこに出すかと考えていたところに、運良く字題「乱」が。
酔っていたり疲れていたりする時にこそ、
こういう細かいことに気づいたりするよなーって言う実感を表しました。

3回戦 ブラック買うサービスエリア遅桜

ゴールデンウィークというテーマを前書きのようにして挑んだ句です。
この時期もお仕事をしているトラックの運転手をイメージしています。

4回戦 蝙蝠や路傍に欠けたフィギュアひとつ

空中を飛ぶもの・路上に静かに置かれているものと動きに差はあるけど、
ともに不穏なものを取り合わせてみました。

5回戦 シャツを噛む癖の抜けずに新社員

割と昔の自分に近い実話っぽい物を気取らずに出してみました。

個人的にお気に入りの没句

「俳句ポスト365」の没句

MV撮影崖の鷹へと吼えにけり (兼題:鷹)

「 夏井いつきの一句一遊」の没句

屋上に除け者ふたり冬茜  (兼題:漢字「屋」)

牢屋二年目凍蠅いたちごっこ  (兼題:漢字「屋」)

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著者「アンメルツP」について

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