おすすめVSTプラグイン紹介「Z3TA+2」 | G.C.M Records

おすすめVSTプラグイン紹介「Z3TA+2」

実際に私アンメルツPがボカロ曲などの制作の際に使っている
おすすめVST/VSTiプラグインを紹介・レビューしていくシリーズ。
全10回の第4回は、私の多くの楽曲で活躍しているシンセサイザーです。

第1回「KORG Collection M1」
第2回「Omnisphere 2」
第3回「Orchestral Companion Strings」
第4回「Z3TA+2」(ココ)
第5回「LinearPhaseGraphicEQ 2」
第6回「ATTACK KNOB(ABLETUNES KNOBS)」
第7回「T-RackS Stealth Limiter」
第8回「Refine」
第9回「Magic AB 2」
第10回「KORG Collection MDE-X」

【追記】現在公式サイト等より入手できないようです

2017年11月にCakewalk社が解散したことで、公式サイトはまだ残ってはいますが
新規の入手はできなくなってしまいました。

その後Cakewalk社自体はBandLab社に買収され、主力製品であったDAW「SONAR」は
「Cakewalk by BandLab」という名称で復活を遂げましたが、
2019年7月現在、Z3TA+に関しては残念ながら 「Cakewalk by BandLab」 には同梱されておらず
また単体音源としての復活も果たしていません。

プラグイン紹介

プラグイン名:Z3TA+ 2 (読み:ゼータツー)

価格:99ドル
ビット数:64bit/32bit両対応
メーカー/開発者名:Cakewalk

Cakewalk – Z3TA+ 2 – The Ultimate Waveshaping Synth

メインのシンセサイザーとして最近は「Omnisphere 2」を選ぶことが
多いのですが、SONARに付属していることで知られる
このソフトシンセは、特にユーロビートやトランスなどに使える
アタックが強くてきらびやかなシンセリード音に強みを持ち、
なかなか替えが効かない存在です。

いじることができるパラメータは大変多いものの
操作系が比較的整理されている印象があり、
「もっといい音にするためにプリセットをいじってみよう」という
やる気を出してくれるインターフェースであるように思います。

6基あるオシレーターをオクターブ違い、微妙にピッチずらして
重ねていくことで、どんどん重厚になっていく音を
確認できて音作りが楽しくなってきます。

豊富なパターンのアルペジエーター、
効きの良いシンセ内エフェクターも便利です。

▲エフェクター設定画面

このプラグインを使用した作品

Endless Nightmare

メイン歌唱:巡音ルカ、GUMI
コーラス:鏡音リン・レン

samfree氏をリスペクトしたユーロビート調の楽曲。
メインのシンセサイザーおよびシンセベースに「Z3TA+2」を使用しています。

左側で鳴っている裏打ちの音は「Massive」
パッドとバックのシンセは「Omnisphere 2」をそれぞれ使用。

みくみく動画五年祭

10日間ほどで勢いで制作した、
いわゆる「組曲『ニコニコ動画』」風のノンストップメドレー。

7台ほどの「Z3TA+」(初代)でメインフレーズやベース、
アルペジオやバッキングを奏でています。

音についてはプリセットをほぼそのまま使用していますので、
たぶん分かる人にはとっくに音源がバレていることでしょう。

同人誌『VST Lovers』のご紹介

2017年夏コミ1日目で初頒布を行った新刊『VST Lovers』では、
「実際に作品に使用したVSTプラグインを、後から振り返ったときに
役に立ったと思うもの」
34名のボカロP・DTMerら楽曲制作者の皆様に紹介頂きました。

VSTプラグインの紹介文と共に、曲名・URLと
曲のどこにプラグインを使ったかという情報を多く掲載。
作品の大半は、ニコニコ動画やYouTubeなど
ネット上で無料で聴けるものとなっています。

「他の人はどんなプラグインを使っているのか?」という制作者の
疑問に、答えのヒントを与える一冊となれば幸いです。

BOOTH・とらのあな通販、およびM3などの同人イベントで頒布を行っています。

↓クリックで特設ページに飛びます。

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著者「アンメルツP」について

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