おすすめVSTプラグイン紹介「Orchestral Companion Strings」 | G.C.M Records

おすすめVSTプラグイン紹介「Orchestral Companion Strings」

実際に私アンメルツPがボカロ曲などの制作の際に使っている
おすすめVST/VSTiプラグインを紹介・レビューしていくシリーズ。

全10回の第3回は、2016年末に購入して早速レギュラー入りとなった
新入りのストリングス音源です。

第1回「KORG Collection M1」
第2回「Omnisphere 2」
第3回「Orchestral Companion Strings」(ココ)
第4回「Z3TA+2」
第5回「LinearPhaseGraphicEQ 2」
第6回「ATTACK KNOB(ABLETUNES KNOBS)」
第7回「T-RackS Stealth Limiter」
第8回「Refine」
第9回「Magic AB 2」
第10回「KORG Collection MDE-X」

プラグイン紹介

プラグイン名:Orchestral Companion Strings

価格:99.99ドル
ビット数:64bit/32bit両対応
メーカー/開発者名:SONiVOX

SONiVOX – Orchestral Companion – Strings

一時期99%オフの1ドルでセールが行われたことでも話題になった、
ストリングス専用音源。

アンサンブル音源と、
バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスそれぞれ単体の音が
収録されています。

他のストリングス音源と比較すると、
アタック(音の立ち上がり)がとても早く、
ポップスやクラブ系によく合う
印象です。

ストリングス音源は、他の音源と同時再生した際に自然に聴こえるように
16分~32分くらい早く作曲ソフト上で打ち込むことがよくあるのですが、
この音源はそれをあまりしなくても比較的自然に聴こえるというくらい
アタックが早いです。

手間をひとつ削減できるというだけでも
この音源を導入したメリットがありました。

もちろんアタックを含むパラメータは、比較的柔軟にいじることができます。
右上の「AMP」「FILTER」の部分ですね。

音のクオリティに関しては、やはり数万以上する本格的なオーケストラ音源には
かなわないとは思います。
しかし、私にとっては必要十分なものであると感じています。

また、「C1」~「E1」に割り当てられているキースイッチで
スタッカートやトレモロ、ピチカートなど奏法の切り替えができるのも効率的です。
これがひとつひとつ分かれている音源も多いですが、
そういう意味でも制作時間の短縮に一役買っています。

画面上部真ん中あたりの「SUSTAIN」「STACCATO」などの表示で、
現在どの奏法で鳴っているかがわかります。

2016年末の1ドルセールが話題になりましたが、
今でもときおり信じられない価格でセールが行われることがあります。
基本的に定価の99ドルで買うのは損ですので、セール情報は普段からしっかり確認しておきましょう。

このプラグインを使用した作品

2017年以降に発表した作品のストリングスの大半にこの音源を使っています。

ゆりかごのキミへ

歌唱:初音ミク

「2017年の初音ミク」から「2007年の初音ミク」に向けた、
ミク10周年記念メッセージソング。

主に中央~左から聴こえるストリングスが「Orchestral Companion Strings」で、
アンサンブル音源を使用しています。

アタックが強くメリハリのある音で、
歌を支えつつ時には主役になるという役割を果たしています。

右から聴こえるチェロの音は「SampleTank 3」です。

同人誌『VST Lovers』のご紹介

2017年夏コミ1日目で初頒布を行った新刊『VST Lovers』では、
「実際に作品に使用したVSTプラグインを、後から振り返ったときに役に立ったと思うもの」
34名のボカロP・DTMerら楽曲制作者の皆様に紹介頂きました。

VSTプラグインの紹介文と共に、曲名・URLと
曲のどこにプラグインを使ったかという情報を多く掲載。
作品の大半は、ニコニコ動画やYouTubeなどネット上で無料で聴けるものとなっています。

「他の人はどんなプラグインを使っているのか?」という制作者の
疑問に、答えのヒントを与える一冊となれば幸いです。

BOOTH・とらのあな通販、およびM3などの同人イベントで頒布を行っています。

↓クリックで特設ページに飛びます。

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著者「アンメルツP」について

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