2024年上半期に足を運んだ博物館・美術館 まとめ
目次
はじめに
私アンメルツPは東京や千葉などを中心に
美術展や博物館などの企画展を見つけて積極的に見に行くようにしています。
お堅い目的としては勉強のためですね。
良い表現者・プロデューサーになるためには、
他の人の作品を鑑賞してインプットしていくことが大事だと思っています。
あと、どうしてもボカロPのようなパソコンの前での創作活動をやっていると
家に引きこもって作業することが多いので、
気分転換と運動を兼ねて、強引に外に出て別の世界を見るという意味もあります。
どの場所も印象に残る何かがあり、大変刺激になるものです。
このページには、2024年の上半期(1~6月)に訪問したイベントをまとめました。
なお、掲載している各イベントは、いずれも全部もしくは一部の写真撮影が可能でしたので、
撮影可とされていた場所で撮影した写真を掲載しております。
特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」(国立科学博物館)
2024年1月3日鑑賞
食材のジャンルごとの紹介から歴史まで。
文字通り和食というカテゴリーをすべて網羅した科博らしいスケール感のある展示。
卑弥呼や平安貴族などの食事の再現もあって変遷が面白かったです。
麹はすべてを解決する。




感覚する構造 ー法隆寺から宇宙までー(WHAT MUSEUM)
2024年1月28日鑑賞
イベント公式ページ
建築デザインをテーマにした展示で、
規模は小さめながらもさまざまな立体物を間近で見れて刺激になりました。




常設の建築倉庫も面白いです。
実際の倉庫(寺田倉庫さん)が会場になっていて、
ご厚意で展示している建造物のモックアップデザインがたくさんあります。
私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために(森美術館)
2024年1月28日鑑賞
人類と地球、環境の関わりを強く意識したアーティスト達の展示。
いつもの展示より思想が強めで、正直面白いか否かだと決して面白くはないし愉快でもないです。
難解な作品も多い。しかし人類が一度は向き合うべき創作活動であり、見る必要のある展示です。
2枚目の作品のクレジット:画像内に表示
3枚目の作品のクレジット:4枚目の画像




連載30周年記念 名探偵コナン展(池袋サンシャインシティ展示ホールA)
2024年2月3日鑑賞
30年にわたる膨大なマンガ連載の歴史を振り返る展示。
ミステリーや恋愛といった、テーマごとにはっきりと体系立てされた展示が
初心者に分かりやすかったです。
小ネタが多くて楽しめました。



専用すぎる腕時計展(原宿・Seiko Seed)
2024年2月18日鑑賞
激烈に尖ったコンセプトの腕時計を大真面目に展示するセイコーさんの企画展。
「マスキングテープ好き専用」「晴れ男専用」「かくれんぼ専用」など(写真2,3,4枚目)。
小規模な展示ですがスタッフさんの説明もめちゃくちゃ面白いのでオススメです。




企画展「もじ イメージ Graphic 展」(21_21 DESIGN SIGHT)
2024年2月18日鑑賞
フォント・タイポグラフィの歴史や近年の文字にまつわるデザイナーの代表作などを展示。
いろいろな視点から文字による表現の可能性を探る作品群にとても刺激を受けました。
4枚目の葛飾出身さんの映像作品が延々と流れるコーナーがあったけど、
面白すぎて無限に時間がつぶせます。




MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ(東京都現代美術館)
2024年3月2日鑑賞
「創造と生成のあいだ」をテーマに現代アーティストの最新作らを展示。
難解なものも多いですが、3枚目の重力発電や、4枚目のお掃除ロボットの映像作品などは
単純に楽しめました。
※生成AIに特化した企画ではないので、そういうのを期待すると違うかも。




椅子とめぐる20世紀のデザイン展(日本橋高島屋S.C.)
2024年3月2日鑑賞
椅子というひとつのアイテムからデザインの歴史をひもとく企画展。
椅子には見た目だけでなく機能性も求められます。
そうした制約を超えて、製品として広く受け入れられた作品が多く展示されており、
デザインの役割を深く考えさせられます。




風来のシレン展(コトブキヤ秋葉原館)
2024年5月9日鑑賞
歴代シリーズの原画や各作品などの展示。
小規模な展示ですが、寄せ書き板のみんなのメッセージも楽しくて満足度が高いです。




大哺乳類展3-わけてつなげて大行進(国立科学博物館)
2024年5月9日鑑賞
「分類」をテーマにしたかなりマニアックな方面に振った展示で、
新しい視点でたくさんの動物紹介を楽しめました。
専門用語が多く、撮ったパネルの写真をあとでじっくり楽しみたいと思います。
あまり難しいことが分からなくても剥製たちの迫力がすごいので子供でも楽しめます。


どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより(東京ステーションギャラリー)
2024年5月18日鑑賞
日本の主に江戸時代から明治時代にかけての人間と動物との関わりを広く紹介。
浮世絵や絵巻物だけでなく、教本や図鑑の展示もあったのが面白かった。
蒸気機関車以前にあった「東京馬車鉄道」のコーナーも充実してて良かったです。

“オモシロイフク”大図鑑(文化学園服飾博物館)
2024年6月2日鑑賞
「ながい」や「おおきい」など、ふわっとしたテーマ別に世界の様々な服や民族衣装などを展示。
ネタ系かと思いきや、歴史や気候などの関係から各国の服を考察している硬派な展示でした。

オノマトペ処方展(ITOCHU SDGs STUDIO)
2024年6月2日鑑賞
擬音にフォーカスした、触って体験できる小展示。
ゆる言語学ラジオでお見かけした今井先生の監修が入っており知的好奇心をくすぐられます。
インスタから知った方が多く来てて映えスポットみたいになっていましたが、
色々な層が楽しめると思います。



企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」(21_21 DESIGN SIGHT)
2024年6月8日鑑賞
デザインエンジニアの山中俊治さんのチームが手がけた製品の様々なプロトタイプなどの展示。
触れる3D模型などもあって、凝り固まった頭が刺激されました。




初音ミク16th × RED° TOKYO TOWER(RED° TOKYO TOWER)
2024年6月16日鑑賞
東京タワーREDで開催中の初音ミクコラボに行ってきました。
展示が思ったよりも充実していてアトラクションの合間に楽しめます。
コラボキットは一応謎解き要素ありますか非常にゆるいので誰でも楽しめます。


シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝(森美術館)
2024年6月16日鑑賞
個人的に感銘を受けたのは、自分が好きな作品や文化を残すための取り組みが
詳しく紹介されていたところ(4枚目)。
広く文化や現象を捉えてメッセージを発信するところにアーティストとしてのあり方を感じました。
※2枚目の作品クレジット→3枚目




時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで(たばこと塩の博物館)
2024年6月30日鑑賞
江戸時代から近代まで、タバコ入れなどを中心に小物入れを大量に展示。
装飾の細かさや材質の工夫など、その時代に合わせた創作性がいろいろあって見応えがありました。
たばこと塩の博物館、常設展も合わせて通常入館料100円で、
しかもJAFカード見せたらタダになったんだけどどうやって儲けてるの…。



著者「アンメルツP」について

アンメルツP(gcmstyle / 安溶二)
ボカロP。鏡音リン・レンなどのVOCALOID(広義)を歌わせたオリジナル曲・カバー曲を2008年から作り続けています。代表作にゲーム『プロジェクトセカイ』収録の高難易度曲「人生」、著書に『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門 第二版』(インプレス)など。
音楽ジャンルに関係なく、キャラクター性を活かしたボカロ曲を制作しています。
楽曲ストリーミング配信、カラオケ配信(JOYSOUND/DAM)多数。