2024年下半期に足を運んだ博物館・美術館 まとめ
目次
はじめに
私アンメルツPは東京や千葉などを中心に
美術展や博物館などの企画展を見つけて積極的に見に行くようにしています。
お堅い目的としては勉強のためですね。
良い表現者・プロデューサーになるためには、
他の人の作品を鑑賞してインプットしていくことが大事だと思っています。
あと、どうしてもボカロPのようなパソコンの前での創作活動をやっていると
家に引きこもって作業することが多いので、
気分転換と運動を兼ねて、強引に外に出て別の世界を見るという意味もあります。
どの場所も印象に残る何かがあり、大変刺激になるものです。
このページには、2024年の下半期(7~12月)に訪問したイベントをまとめました。
なお、掲載している各イベントは、いずれも全部もしくは一部の写真撮影が可能でしたので、
撮影可とされていた場所で撮影した写真を掲載しております。
作家の視線― 過去と現在、そして…(ホキ美術館)
2024年8月4日鑑賞
写真のように写実的に描かれた絵画を多数展示。
リアルさと、単なる写真以上にストーリーを感じさせる構図を両立したの絵がたくさんあって
素晴らしかったです。
(裸婦がそこそこの点数あったので、
ご家族やお友達と行く方は、検討する際に頭の片隅に入れといた方がいいかも)


九州国立博物館
2024年8月16日鑑賞
公式ページ
メインの展示場はワンフロアだけど、とにかくそのワンフロアが巨大で量も質も高く見応え十分。
さすがの国立博物館。企画展も含めてかなり濃い内容で楽しめました。




博多町家ふるさと館
2024年8月16日鑑賞

福岡市下水道博物館
2024年8月16日鑑賞

関門海峡ミュージアム
2024年8月17日鑑賞

TOTOミュージアム
2024年8月17日鑑賞

北九州市立いのちのたび博物館
2024年8月17日鑑賞

千葉県立美術館
2024年9月8日鑑賞



巨大恐竜展(パシフィコ横浜・展示ホールA)
2024年9月13日鑑賞
パシフィコ横浜の展示ホールの大きさを存分に生かしたダイナミックな展示の数々が素晴らしい。
ファミリー層におすすめ。
「どうして巨大になったのか」のような環境面を考察した説明もあって良かったです。




白井そろばん博物館(千葉県白井市)
2024年9月15日鑑賞




特別展「昆虫 MANIAC」(国立科学博物館)
2024年9月15日鑑賞
子供向けの分かりやすい解説をメインに置きつつも、
ふしぶしに展示数と知識量の暴力が襲いかかってきて沼に引きずり込もうとする展示会です。
そこそこ混んでて、休日は小さい標本は時間をかけないと見えないかも。
1時間では足りない、2時間は必要。




撮影可能な展示会は、なるべく興味持った展示の文章を撮影して後から見返すような感じにしています。
余裕があればそれをOCRやらAIツールやらで文字起こししてAnkiアプリに入れます。
DIC川村記念美術館
2024年9月21日鑑賞




walking sticks & canes(Karimoku Commons Tokyo)
2024年10月27日鑑賞
杖のデザイン展。
ミニマルな展示群でしたが、ちょっとしたデザインやアイデアのヒントになりそうな
静かで質のいい空間でした。



企画展示「歴史の未来―過去を伝えるひと・もの・データ―」(国立歴史民俗博物館)
2024年11月7日鑑賞
「過去の人々は、歴史の記録をどのように残してきたか」
「現代において将来的に『歴史』となりうるものは何か」などをテーマに、
デジタルアーカイブの技術なども展示。
「1000年前の人が書いた落書きが
当時の服装を知る唯一の資料になる」などの例をあげ、
何から歴史の記録が生まれるかわからない、あなたは何を残したいか?など、
かなり博物館側からの問いかけ、主張や哲学を感じる内容でした。

企画展「漢字のはじまり」(台東区立書道博物館)
2024年11月8日鑑賞
青銅器などのコレクションを通して甲骨文字を紹介する展示。
フォント好きは特に興奮するかも。
石碑や仏像の常設展示も見応えあります。

ゴミうんち展(21_21 DESIGN SIGHT)
2024年11月9日鑑賞
衝撃なタイトルですが中身もそのままで、
「誰かの排泄物は誰かの宝物」をテーマにした展示群です。
意識の高さと展示の面白さのバランスが取れてて見ごたえがあります。
「癖」にまみれたアーティストたちの展示が多くて大変すばらしい。




T2 Collection「Collecting? Connecting?」展(WHAT MUSEUM)
2024年11月10日鑑賞




挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」(東京国立博物館)
2024年11月21日鑑賞
何気ない展示として国宝や重文がバンバン出てくる、
トーハクらしいストロングスタイルに圧倒される。
メインの「挂甲の武人」5体集合は荘厳ですが激混み。
とはいえハニワ自体が結構大きい展示物なので、
近寄らずとも楽しめるものもたくさんあります。




ハニワと土偶の近代(東京国立近代美術館)
2024年11月21日鑑賞
「ハニワを人々はどう解釈したか」という展示が中心で、
トーハクと併せて楽しめる作り。
戦争中「日本人の理想だ!」→終戦後「平和の象徴だ!」ってなって草。
そういえば今はなんとなく「KAWAIIの元祖」みたいな捉え方もある気がして、
時代が変わると託すものも変わる無情さを味わえます。
サブカル年表に『シレン』の「くねくねハニー」まで網羅しててすごい。




東京国立博物館のハニワ展=ハニワそのもの、
東京国立近代美術館のハニワ展=ハニワを人々はどう解釈したか、
と、テーマが同じでも実は中身は全く被ってないというか、
両方見ることで相互に補完できるものでした。
はしごで行くことをおすすめしたいです。
特別展「鳥」(国立科学博物館)
2024年11月24日鑑賞
最初に鳥の定義を紹介し、次にそれを細かい種類ごとに見ていくという
科博らしい王道の展示です。
見どころは圧倒的な展示数。
標本をひとつひとつ細かく見ていこうとすると無限に時間が溶ける。
マンガを交えた楽しい説明もあり飽きさせません。




2025年の展示会見るスケジュールがもうガンガン埋まっていく


Hello Kitty展 ―わたしが変わるとキティも変わる―(東京国立博物館)
2024年11月某日鑑賞
基本的には歴代グッズを集めた映えスポット的な作りが中心に思いましたが、
キャラクタービジネスのヒントになるような歴史の歩みも紹介されていました。
私が行ったのは平日でしたが大盛況。
特にグッズを買う人は、展示とグッズにそれぞれ並ぶことになるので気をつけて。




写真植字の百年(印刷博物館)
2024年11月30日鑑賞
フォントの組版について、DTP以前の歴史となる写真植字について学ぶ
ディープな企画展です。
モリサワ・写研創業のエピソードが興味深い。
写真植字機の実物や、文字盤の原板などがあり、
日本におけるフォント発展の歴史を感じられました。




素晴らしいフォトスポット

現代日本のパッケージ2024(印刷博物館)
2024年12月1日鑑賞
パッケージコンテストで評価を得た商品を色々展示してある無料企画展。
商品の意図やストーリーを表現したパッケージのデザインが
いろいろ刺激になります。




SPITZ,NOW! ~ロック大陸の物語展~(東京シティビュー)
2024年12月9日鑑賞
最近のスピッツの活動に特化した展示会。
ライブで使用したセット展示や、楽屋再現・ジャケット素材など
かなり濃い内容。
VRゴーグル使った360度ライブ体験もあって、
演奏や機材が間近で見れるのは面白かったです。




からくりの森2024(Seiko Seed)
2024年12月某日鑑賞
時計からインスパイアを受けたアート作品を展示。
小規模な展示ですが、独特な動きの展示が多くて面白かった。
写真二枚目の、レールの上をゆっくり跳び回る機械は一生見ていられます。



グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ(渋谷ヒカリエホール)
2024年12月14日鑑賞
冒頭30分のイマーシブ上映がメイン。
人物像や辿った歴史の紹介もあり、深く世界観を楽しめます。
香りや声など五感で楽しめる仕掛けがいろいろ。
絵をイメージした演者の上映コーナーも面白い試み。
様々な角度でミュシャに没入できる良い展示でした。




企画展「ニュースを伝える情報デザイン~インフォグラフィックスと新聞整理の世界~」(ニュースパーク[日本新聞博物館])
2024年12月23日
インフォグラフィックや段組み、見出しデザインなど、
実際の新聞の紙面が展示されています。
情報や自社の主張をうまく伝えるためのデザインの工夫を紹介する取り組み。
常設展示には戦時中の新聞紙面の展示などもあり、見ごたえがありました。



著者「アンメルツP」について

アンメルツP(gcmstyle / 安溶二)
ボカロP。鏡音リン・レンなどのVOCALOID(広義)を歌わせたオリジナル曲・カバー曲を2008年から作り続けています。代表作にゲーム『プロジェクトセカイ』収録の高難易度曲「人生」、著書に『ボカロビギナーズ!ボカロでDTM入門 第二版』(インプレス)など。
音楽ジャンルに関係なく、キャラクター性を活かしたボカロ曲を制作しています。
楽曲ストリーミング配信、カラオケ配信(JOYSOUND/DAM)多数。