2025年上半期に足を運んだ博物館・美術館 まとめ | G.C.M Records

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2025年上半期に足を運んだ博物館・美術館 まとめ

目次

はじめに

私アンメルツPは東京や千葉などを中心に
美術展や博物館などの企画展を見つけて積極的に見に行くようにしています。

お堅い目的としては勉強のためですね。
良い表現者・プロデューサーになるためには、
他の人の作品を鑑賞してインプットしていくことが大事だと思っています。

あと、どうしてもボカロPのようなパソコンの前での創作活動をやっていると
家に引きこもって作業することが多い
ので、
気分転換と運動を兼ねて、強引に外に出て別の世界を見るという意味もあります。

どの場所も印象に残る何かがあり、大変刺激になるものです。

このページには、2025年の上半期(1~6月)に訪問したイベントをまとめました。
なお、掲載している各イベントは、いずれも全部もしくは一部の写真撮影が可能でしたので、
撮影可とされていた場所で撮影した写真を掲載しております。

専用すぎる腕時計展2(Seiko Seed)

2025年1月鑑賞

イベント公式ページ

前回も面白すぎた、激烈に尖ったコンセプトの腕時計を大まじめに展示する
セイコーの企画展第二弾。

メインの機能が花占いの「恋する乙女専用」、
棺の専用ケースがある「ヴァンパイア専用」など
今回も細部にこだわったデザインがたくさんあります。
お気に入りは4枚目の「ゆで卵好き専用」。
謎の楽しくなるBGMと共に卵を茹でる時間を測ることができます。

ポケモン×工芸展―美とわざの大発見(麻布台ヒルズギャラリー)

2025年1月鑑賞

イベント公式ページ

日本の伝統工芸にポケモンの意匠を組み合わせた作品を展示。
いかにも”THIS IS JAPAN”なので外国人観光客もたくさん来ていました。
焼き物の文様など、普段はあまり深く観察しない細部を
ポケモンをきっかけに目を向けさせるチャレンジ精神を感じました。

竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~(竹久夢二美術館)

2025年1月鑑賞

イベント公式ページ

夢二が記者として在籍した5ヶ月間の仕事や退職後の関わりを時系列で展示。
100年前の新聞イラストや挿絵、小説などを通して当時の世相が見えて面白い。

読売新聞の訃報記事に「時代の経過とともに没落した」と書かれてたのに
今こうして読売新聞の協力で展示になっているのはちょっと草。

描かれた江戸の商人―販促ツールと商いの秘訣―(貨幣博物館)

2025年1月鑑賞

イベント公式ページ

現代にも通じるディスプレイやキャッチコピー、有名人広告など、
江戸時代の商人の商魂逞しさを感じる企画展。

初めて行ったのですが常設展がすごいですね。
ワンフロアで小さめだけど、富本銭から現代のお金まで
貨幣の歴史がたくさんの雑学とともに楽しく学べる。しかも無料!

DIC川村記念美術館1990-2025 作品、建築、自然(DIC川村記念美術館)

2025年2月鑑賞

イベント公式ページ

多くの収蔵品を一斉展示した(方針が変わらなければ)最終企画展。
誰もが知るビッグネームから現代の作品まで幅広く展示しています。

館内撮影禁止&作品の説明なく、作品そのものとそれを引き立てる空間だけで全てを感じてもらう
硬派なスタイルを最後まで貫き通していました。

マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート(森美術館)

2025年2月鑑賞

イベント公式ページ

現代的なテクノロジーを駆使して制作された作品を数多く展示。
特筆すべきは映像作品の多さ。しかもほとんどが長尺であり、
ひとつひとつをじっくり見ると無限に時間が溶けていきます。

テクノロジーの発展をインフォグラフィックで示した、写真4枚目の作品も見応え十分。
2時間ほどで回りましたが全然時間が足りないのでまた行きたいです。

上の写真の作者名/作品名:ビープル(ヒューマン・ワン)
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止4.0国際」ライセンスの下で
許諾されています。
※ビープル氏のフリー映像素材にはお世話になっており、「人生」のMVでもお借りしました。

上の写真の作者名/作品名:アドリアン・ビシャル・ロハス(想像力の終焉)
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止4.0国際」ライセンスの下で
許諾されています。

上の写真の作者名/作品名:ケイト・クロフォード、ヴラダン・ヨレル
(帝国の計算:テクノロジーと権力の系譜 1500年以降)
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止4.0国際」ライセンスの下で
許諾されています。

あつまれ!どうぶつの模様(文化学園服飾博物館)

2025年2月鑑賞

イベント公式ページ

鳥や魚、陸上生物など、動物が生地に描かれた世界の衣装をたくさん展示。

世界でどのような動物が吉兆の象徴などとされ、
それがどのような意味でデザインされているのかなどを
ひとつひとつの解説を通じて深く知ることができ、
世界の文化を理解するのにとても役立つ展示群でした。

Alternative Living 展(SusHi Tech Square)

2025年3月鑑賞

※イベント公式ページは終了しました

ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展(日本橋髙島屋S.C.)

2025年3月鑑賞

※イベント公式ページは終了しました

近代北欧(主にデンマーク)のさまざまな時代の照明器具を紹介。
シンプルながらも鮮烈なデザイン。
白夜などの気候が、人工的な灯りに対する敏感さを育み、職人たちが成長する。
そんな歴史も学べました。

はじめの一歩から ひろがるデザイン展(東京ミッドタウン・デザインハブ)

2025年3月鑑賞

イベント公式ページ

世界のクリエイティブがやってきた!2024展(アドミュージアム東京)

2025年3月鑑賞

会場公式ページ

フランスで賞を受賞した、優れたプロモーション企画を紹介する企画展。

🏈スーパーボウルのCMで一瞬だけ表示される超長いプロモーションコードを解読させる
🥫ホームランが直撃して欠けたバックスクリーンに映る缶をそのまま商品化する
など…

単に良いものを作るだけではなく、どのように広めるかも重要であり、
それ自体がクリエイティブな行為であるということを改めて感じました。

ちなみに常設展もめちゃくちゃおもしろいです。

ラーメンどんぶり展(21_21 DESIGN SIGHT)

2025年3月鑑賞

イベント公式ページ

著名人やデザイナーがデザインした、斬新なラーメンどんぶりの展示がメイン。

そのほかラーメンの徹底的な分析や、どんぶりのほとんどを占める美濃焼についてなど
手広く解説。

1日のうちにこんなにラーメンのことを考えた日はなかったかもしれない。

JAXA(宇宙科学研究所)相模原キャンパス

2025年5月鑑賞

施設紹介ページ

JAXAの相模原キャンパスを見に行ってきました!

一般見学用の施設とはいえ、他の博物館などではなかなか見れない資料の充実ぶりに
驚きました(リュウグウのサンプル実物も見れる)。
日本の技術へのチャレンジの歴史と情熱を見ることができます。

相模原市立博物館

2025年5月鑑賞

施設公式ページ

JAXAの施設に隣接している相模原市立博物館も見に行きました。
市立の大きな博物館は、その市の成り立ちや現在を詳しく見ることができて
いつも興味深いので、旅の楽しみの一つです。

小湊鉄道開業100周年記念展「古往今来・発車オーライ!」(市原湖畔美術館)

2025年5月鑑賞

イベント公式ページ

どちらかというと、小湊鉄道にインスパイアされた芸術作品の展示がメインです。
物語の見せ方が面白い。

現代寄りのアートを求めている人の方が刺さりますが、
歴史を感じさせる資料など鉄道好きな方が楽しめる要素もあります。

大阪・関西万博(EXPO2025)

2025年5月30日鑑賞

イベント公式ページ

2万4000歩くらい歩いて足がガチガチになりましたが楽しめました。
印象に残ったものなどまた後日書きます。

【行けたもの】
関西パビリオン
コモンズA,B,C,D
カンボジア
チリ
バングラデシュ
セネガル
中国
ペルー
モザンビーク
未来の都市パビリオン

パビリオンの1つ1つが博物館級の見応えなのに、
それが数十はあるものだから1日で回りきれないに決まっています。

ミャクミャクのサボリーノなんてあったんだ…

ヤバいモノ見つけちゃった

万博で見つけた楽器関連展示

古代DNA 日本人のきた道(国立科学博物館)

2025年6月鑑賞

イベント公式ページ

DNA解析で縄文・弥生・古墳時代の人々のルーツをたどる。琉球人やアイヌの展示もあり。
それぞれの時代の人骨がCG復元された映像もあってわかりやすかった。
日本人は多様な人々が混ざり合って形成されているというメッセージを全体に感じた。

気象業務150周年企画展「地球を測る」(国立科学博物館)

2025年6月鑑賞

イベント公式ページ

どちらかいうと学生の自由研究向けの雰囲気がありつつ、
スパコン「京」の基盤や観測ドローン、昔の観測機器などの展示もあります。
1946年の地震の記録映像のようなシリアスなものも。
観測技術の進歩が、未来の防災や予報につながることを改めて実感しました。

特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(東京国立博物館)

2025年6月鑑賞

イベント公式ページ

蔦屋重三郎が出版や絵師のプロデュースを務めた浮世絵や書物の展示がメイン。

相変わらずこの手の展示で思うのは「現代との共通性」で、
イラスト入り狂歌集とか完全にコンピCDじゃんと思いながら見ていました。
規制をかいくぐるしたたかさも面白い。

今週末まで。大河ドラマ関係の展示もありましたのでそちら目当ての方もぜひ、
ただし激混みです。また、撮影できるのは一部ゾーンのみです。

この国では、万葉集の時代から偉い人も素人も区別なく創作を後世に残せる機会が
それなりにあります。

浮世絵現代(東京国立博物館・表慶館)

2025年6月鑑賞

イベント公式ページ

上記の特別展「蔦屋重三郎」のチケットでタダで見れます。

浮世絵で用いられる木版画(絵師の絵を彫って刷る)の手法に、
現代の作家がチャレンジした作品群を展示。

草間彌生さんの富士山や、塩田千春さんの作品など、
「摺師が色をつける」ことで元の絵に新しい視点が加わるのが興味深い。

愛と苦情の広告史(アドミュージアム東京)

2025年6月鑑賞

施設公式ページ

JAROの50周年を記念し、「広告へのクレーム」というユニークな切り口で
広告の歴史を紐解く企画展。

明治時代の「不死薬」「年利20%保証」などの無法地帯な新聞広告の数々には草。
その時代ごとの倫理観や価値観を反映したクレームの変遷が興味深い。

地図と測量の科学館

2025年6月鑑賞

施設紹介ページ

つくば市の国土地理院にある博物館。

パネル1枚あたりの情報量が膨大で濃い内容。
四分儀などのさわれる展示や、日本の古地図、伊能忠敬時代の測量器具など。
ほかにも災害復興における測量の役割といった興味深い展示が多かったです。

筑波山へも登りました。
今後の遠征のための車の負荷テストも兼ねています。

ロープウェイは、よみうりランドの「スカイシャトル」の2倍ぐらいは怖いです。
作りは安定しているけど下がず〜っと森。

Graphic Trial 2025(印刷博物館)

2025年6月鑑賞

イベント公式ページ

博物館を運営する凸版印刷がクリエイターと協力して
新しい印刷表現の可能性を探るプロジェクト。
アクリルと和紙の融合や、見る角度で絵が変わるレンチキュラー技術を使った作品など、
技術的な側面からの解説も充実していました。

キモい展(東京ソラマチ)

2025年6月鑑賞

イベント公式ページ

直球タイトルですが中身もそのまま、サソリ、ゴキブリ、ヘビなどの生き物を集めた展示。
毒の仕組みを科学的に解説していた「毒展」と比べると、
こちらは「気持ち悪がらせる体験」に重点が置かれています。普通にキモい。
暗い館内で一部の説明文が読みにくかったのは少し残念。

シルバニアファミリーの向かい側でやっているのはちょっと草。

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著者「アンメルツP」について

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