1-12 戦場のボーカロイド

作品紹介&参加者コメント

Disc1 Track12 『戦場のボーカロイド』

一曲の中で劇的に展開が進行していく、VOCALOIDのうた。
曲の中では「戦場」という場に置かれたVOCALOID、というシチュエーションで物語が描かれる。
そこに映し出されるのは、どんな悲しい時代や場所にあっても、できる唯一のこと――「ヒトの作った歌を歌うこと」というVOCALOIDそのものの存在意義だ。

『kagamination ZERO』の5曲目にも収録。悲しい出来事に沈む世界に、歌で出来る限りの力を届けた。

イラストは戦場の暗く荒廃した大地に立つリンを描いたもの。デフォルトのリンとは主な色が反転している。
遠くを見つめるリンの瞳、そこから流れる涙は、見た者の心に深く訴えかける。

参加者コメント

作詞/作曲/編曲:zyun(ジュンP) twitter home niconico

作品制作当時のエピソード

―電子の歌声・VOCALOIDの歌にははたして心があるのか?―

様々なメディアで初音ミクが取り上げられるようになり、世界規模の大ブームになった当時。
その熱狂の陰にはそんな疑問が常について回っていた気がします。
たしかに彼女たちが歌の内容を理解して歌うことはないでしょう。
けれど私たちは作り手の想いを乗せて、ボーカロイドはいつまでも歌い続けてくれることを知っている。
そしてボカロファンの方たちも彼女たちの歌がしっかりと伝わる力を持っていることを実感しているでしょう。
この相互関係が成立している以上、ボカロ音楽は人の音楽と同様に心を持っていると言えると思うのです。
この曲の後半、大サビ以降の歌詞にはそういった思いを強く込めてみました。

余談ですが、裏設定で同時期発表の個人アルバム『Love revolveR』の世界のうちのリンちゃんがとある事象により、他時空にある『kagamination』のひとつの世界に迷い込んでしまった、というものがあったりします。
歌詞にある「時空迷子」とは実はそういうことなのでした…!!

近況と、次の5年に向けて

ボカロについてはすっかりご無沙汰になっておりますが、現在は主に知り合いの方にご依頼いただいて楽曲提供などしています。
今後もボカロ含めて、様々な音楽制作を続けていきたいです!
+tic garden

+tic garden

「戦場のボーカロイド」収録の個人フル・アルバム作品。
EXIT TUNES PRESENTS Vocalogemini feat.鏡音リン、鏡音レン

EXIT TUNES PRESENTS Vocalogemini feat.鏡音リン、鏡音レン

「ココロ・キセキ」にて参加したリンレンコンピレーション作品。

イラスト制作:突破 twitter pixiv

主催アンメルツPによるコメント

当時はアンソロジー企画『Perfect Garden~ロマンスニフレ~』の共同主宰を務めながらこちらの企画にも参加頂いており、
ご多用の中素晴らしいイラストでご参加頂きありがとうございました。

ジュンPの当時のブログには、私が声をおかけした段階ではポップなロックを作ろうと考えていたものが、突破さんとコンビを組むことになり絵を拝見した際に、曲調は「クールなのにしよう!」と変更したという経緯が綴られています。
こういった参加者の作品づくりに間接的に影響を与えたり貢献できるということにも、企画主催としての面白さの妙があると思っています。

近年ではイラストのほか、別名義でコスプレイヤーとしての活動も行っているようです。