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CDレビュー(アルバム)
2004年リリース
スキマスイッチ「夏雲ノイズ」 GOOD!
BMG/04.6.23発売/12曲/最高位2位
純情男の歌を唄わせたらこの人たち、男性2人組スキマスイッチの1stフルアルバム。
ピアノとアコースティックギター中心のシンプルなアレンジで、アップテンポから聴かせる曲までこなす。
歌詞は基本は純情系だが、どこか少しひねくれたものもあるという印象。
シングル曲「view」「ふれて未来を」や、7曲目「君の話」などは比較的賑やかな印象。
ラストの12曲目に収録された「奏」は名曲。
決してよくある泣きのメロディーではないのだが、真っ直ぐな歌詞が心に染み入ってくる。
アルバム曲では3曲目の「桜夜風」がおすすめ。シンプルなバラード曲。
BREATH「Jukebox」 GOOD!
エイベックス/04.6.09発売/12曲/最高位47位/CCCD
男性2人組ユニットBREATHの2枚目のアルバム。
切ないボーカルが特徴だが、歌詞は比較的ポジティブ。今作では恋愛以外の詩も見られる。
曲調、ジャンルのバリエーションは多彩。
4曲目「プロローグ」に関してはシングルレビューを参照。
5曲目「Message」もCMソングでおなじみの彼らの代表曲。ロマンチックな世界観を特徴としている。
8曲目「つぼみ」、11曲目「あれから、そしてこれからも」は彼らの真骨頂であるAOR。
9曲目「満月」はピアノがアクセントを添える。歌詞は女性視点。
大塚愛「LOVE PUNCH」
エイベックス/04.3.31発売/11曲/最高位3位/CCCD
1stアルバム。「ラブ・ポンチ」と読むので間違えないように。
アップテンポから比較的落ち着いたものまで、曲調のバリエーションは豊富である。
全曲彼女自身が作詞・作曲を手がけている。
シングル曲以外では1曲目の「pretty voice」が良し。彼女の王道であるアップテンポのポップロック。
サウンド面では4曲目の「GIRLY」かな。ギターによるバックと跳ね気味のリズムがいい。
7曲目の「石川大阪友好条約」はインパクト大の脱力系ラップ。ふざけている(笑)。
この曲が頭の中をぐるぐる回ってしまった方!すでに彼女の策略にはまっていますよ。
cune「ナナイロスマイル」
ユニバーサル/04.1.21発売/10曲/最高位22位
男性4人組バンドcuneの2枚目。「SAMURAI DRIVE」の人達、といえばわかりやすいか。
今作は亀田誠治、佐久間正英らをプロデューサーに迎え、爽やかなギターポップロックを聴かせてくれる。
能天気あり、まじめあり、ラップありとバラエティーに富んだスタイルが特徴。
ギターの音が切ない「カノン」、底抜けに陽気な「LION SEVENTEEN」、
そしてアップテンポだが胸をしめつける「青空」。今作収録のシングル曲はみんな名曲である。
アルバム曲では1曲目の「東京」、ラストの「暁」が抜群に良い。
2003年リリース
GO! GO! 7188「鬣」 GOOD!
東芝EMI/03.2.26発売/12曲+1/最高位6位/CCCD
女性2人、男性1人編成バンドの、オリジナルとしては3枚目の作品。タイトルは「タテガミ」と読む。
グループサウンズ風のどこか懐かしいバンドサウンドは相変わらずであるが、
前作や前々作に比べると、かなり歌詞の傾向が変わり、ネガティブな表現が多くなっている。
1曲目「うましかもの」速いテンポと嘆きの歌詞。2曲目「浮舟」は和風ロック。メロディーが絶妙。
5曲目「ななし」は彼女たちの王道ともいえるサウンド。6曲目「ナイフ」の歌詞はかなり強烈。
7曲目「雨のち雨のち雨」は曲調の劇的な変化が特徴。歌詞は痛く切ない。おすすめ曲。
隠し曲は「浮舟」のリミックス。和風サウンド+ストリングスにエフェクトがかったボーカルが乗る。
Something ELse 「風見鶏」 GOOD!
東芝EMI/03.5.14/11曲/最高位40位/CCCD
ベスト盤「Ticket」後、間髪入れずにリリースされた5thアルバム。
今作から「サブアーバンミュージック」を提唱した彼らが送り出す曲たちは、
どれもシンプルかつストレートで非常に聴きやすく仕上がっている。
歌詞は少し傾向が変わり、恋愛以外の歌が増え、ポジティブな言葉が並んでいる。
2曲目「パーフェクトドリーム」、7曲目「洗濯機のうた」、10曲目「勇気の花」のような
自分自身を歌った前向きな歌が多いのも特徴であろうか。
4曲目「少年」はスネア表打ちのアップテンポなサウンドに、切ない青春の思いを乗せた曲。名曲。
9曲目「残像」は日常を切り取った風景を歌う。11曲目「( )」は弾き語り。
THE BACK HORN「イキルサイノウ」 GREAT!!
ビクター/03.10.22発売/11曲/最高位20位/CCCD
現実を本能で叫びつづける男性4人組バンド、THE BACK HORNの3rdアルバム。
前2作よりもさらにポップになっているが、鋭い歌詞、がなる歌い方などの根本は変わらない。
次のステップに進むための新しい彼らのイメージを植えつける作品になっている。
特筆すべきはアルバム全体の完成度。これ以外の曲順はあり得ないというくらい完成されている。
逆に言えば、彼らにしてはあまりにも綺麗にまとまりすぎている感もあるが…。
どちらにしてもおすすめ。死ぬ前に一度は聴け。
3曲目「孤独な戦場」は歌詞はえぐいのに昭和歌謡風の曲調。
7曲目「生命線」は現実を見つめつつそれでも進んでいこうとするひたむきな姿が良い。
8曲目「羽根〜夜空を越えて」は普通っぽいバラード。それでも壮大な歌詞に彼らの姿勢が見られる。
10曲目「ジョーカー」は実験的。ラスト「未来」は全てを洗い流してくれる。
2002年リリース
愛内里菜 「POWER OF WORDS」
ビーイング/02.5.15発売/14曲/最高位1位
2ndアルバム。
「be happy?」「Her Lament」などの名曲を擁する前作「Be Happy」に比べると、
やや個々の曲のインパクトに欠ける面があるものの、ジャンルの幅は前作よりも広がった。
シングル曲では「Forever you 〜永遠に君と〜」。劇的な曲調の変化が面白い。
8曲目「Painted Black」はキックが良く効いたアシッドハウス的な作品。
10曲目「SPARK」アニメの主題歌にできそうなストレートな歌詞がいい感じ。
11曲目「crystal pearl」は泣きのギターが炸裂する正統派バラード。
access 「CROSSBRIDGE」
アンティノス/02.3.20発売/11曲/最高位6位
7年ぶりに復活したaccessが発売した新アルバム。
打ち込みを使ったデジタルミュージックの先駆けとなった彼らであるが、
今になっても十分先駆的なサウンドと、そのサウンドに良く溶け合っているボーカルは健在である。
2曲目「SHAKE THE SUNRISE」はトランス風のサウンドが高速で展開する勢いのあるナンバー。
「MOONSHINE DANCE」や「夢を見たいから」など、以前のヒット曲の新バージョンも収録。
9曲目「Grand Muse」は彼らには珍しいバラード。歌詞は壮大でなかなかいい曲である。
ACIDMAN 「創」 GOOD!
東芝EMI/02.10.30発売/12曲/最高位9位/CCCD
男性3ピースバンド、ACIDMANの1stアルバム。
緊迫感のあるバンドサウンドを特徴としている。歌詞は詩的で、かなり深い。
特にベースの音が大きくて動きもあり、かなり主張している感じがする。
聴けば聴くほどに味が出てくるアルバムである。
2曲目「造花が笑う」は渇いた世界観が特徴。4曲目「赤燈」は落ち着いた優しい感じの曲。
6曲目「at」→7曲目「spaced out」はメロウなナンバーと、振れ幅が広いのも彼らの特徴である。
アルバム後半は疾走感のあるナンバーが続く。ラストの「Your Song」はアルバム唯一の全英語詞。
YeLLOW Generation 「CARPE DIEM」 GOOD!
SME/02.12.11発売/12曲/最高位11位
おちまさとプロデュースの女性3人組ユニット、YeLLOW Generationの1st。
歌詞先行というコンセプトで彼が作り出しただけあり、メッセージ性の強い歌が並んでいる。
が、全体的にどこか退廃的な空気が流れており、強烈で独特な雰囲気が形成されている。
「誰かに後ろから操られている感じ」が苦手じゃない方はぜひ聴いてみるべき。
最初とラストはインストだが存在意義は微妙。代わりに朗読とかが入っていれば面白かったのだが。
ヒットナンバーの3曲目「北風と太陽」は歌詞の上手さが光る。
デビュー曲の5曲目「LOST Generation」は一聴するとポジティブな歌のように聴こえるが、
11曲目「I will never forget. 〜もうひとつの理由〜」と繋がっていて、実は…という構成である。
10曲目「鬼灯」はバラード。メロディーは良いが歌詞はかなり難解である。
宇多田ヒカル 「DEEP RIVER」
東芝EMI/02.6.19発売/12曲/最高位1位
説明不用の宇多田ヒカル3枚目のアルバム。
350万枚近くを売り上げ、2002年のアルバム売り上げ第1位に輝いた作品である。
R&Bという枠では語れない曲が多く彼女の非凡な才能が随所に見受けられる。
シングル曲では「SAKURAドロップス」をおすすめしておく。バックのサウンドが美しい。
余談だが、この曲のプロモーションビデオはかなりの傑作だと思う。
4曲目「DEEP RIVER」もまた壮大なバラード。19歳にして人生を悟ったような感じさえ漂わせている。
9曲目「嘘みたいなI Love You」は彼女にしては珍しい、ロックの要素が入っている曲。
Something ELse 「Y」
東芝EMI/02.2.27発売/8曲/最高位42位
彼ららしいギターの飾らないサウンドとコーラスは相変わらずである。
今回はそれにさらに磨きがかかっている。全体的に聴かせる曲が多い。
また、今回はほとんどの曲の歌詞が外部から提供されたものになっている。
たまにはこういう作品もいいかも。
2曲目「夏のラジオ」は失恋の傷みから立ち直ろうとする内容の歌詞が切ないけど爽やか。
3曲目「一枚の葉」、7曲目「ここにいる理由」は研ぎ澄まされたバラード作品。
5曲目「ハリネズミ」はせつない歌詞とラテン風のサウンドがよくマッチしている。
dream 「Process」
エイベックス/02.2.14発売/15曲/最高位8位
3人組(当時)女性ユニットdreamの2nd。
全体的に非常に良くまとまっている作品。メンバーそれぞれのソロ曲が入ったのも良し。
だが、欲を言えばもう一つ展開がほしかったか感じがする。安定というか、お約束というか。
3曲目「『パズル』」は恋愛をパズルに例えた歌詞がいい感じ。サビのメロディーラインもよし。
8曲目「Our Time」はトランス風のサウンドが心地良い。
11曲目「Answer」はいつになく攻撃的というか、現実を見すえた歌詞。曲もアップテンポ。
15曲目「STAY〜now I'm here〜」はこのアルバム「Process」のテーマ的ともいえる作品。
THE BACK HORN 「心臓オーケストラ」 GOOD!
ビクター/02.11.13発売/10曲/最高位50位/CCCD
前作「人間プログラム」から1年ぶりの発売となる2ndアルバム。
絶叫するボーカル、独特の世界観は相変わらず健在している。
しかし、前作に比べるとだいぶ彼らの持っていた「毒」が抜けたような感じがする。
前作と同じものを求めようとすると物足りないかもしれないが、受け入れられる層は広がった。
1曲目「ワタボウシ」はサビで一気に盛り上げる彼らお得意の手法が使われている。
4曲目「夏草の揺れる丘」、7曲目「夕暮れ」は彼らの音楽性の変化を象徴しているかもしれない。
いつになくポジティブな歌詞と優しい曲調が特徴。が、これはこれでいい曲である。
5曲目「マテリア」はギターの音が面白い。
6曲目「ディナー」が前作の倒錯した世界観を受け継いでいる。しかし歌詞が凄すぎる…。
09「世界樹の下で」は間違いなく傑作。メッセージ性の強い壮大なバラードナンバー。
3拍子の曲調に、味のあるギターの音が良く合っている感じ。間奏の盛り上げ方も○。
この曲がこのアルバムの出来を支えているといっても過言ではない。
BUMP OF CHICKEN 「jupiter」 GOOD!
トイズファクトリー/02.2.20発売/10曲+2/最高位1位
BUMP OF CHICKENの通算3枚目。メジャーデビュー後では初のアルバム。
前アルバム「THE LIVING DEAD」に負けず劣らずの名作。
前作、前々作の路線を基本的には踏襲しており、
自身の人生観を素直にさらけ出した歌詞は相変わらず素晴らしいものがある。
EXトラックでの遊び心も忘れていない。
彼らを全国区にさせた2曲目「天体観測」はやはり名作。
4曲目「キャッチボール」は日常の風景の中に心のふれあいを見るというテーマが印象的。
5曲目「ハルジオン」は引っ張られるような疾走感が心地よい。
8曲目「ベル」は孤独な主人公のある意味自虐的な歌詞がインパクト大。
10曲目「ダンデライオン」は傑作。最初から最後までアップテンポで飛ばす3分弱の曲の中に、
完成された「1曲の中でストーリーを語る」歌詞が絶妙。
Mr.Children 「IT'S A WONDERFUL WORLD」 GOOD!
トイズファクトリー/02.5.10発売/15曲/最高位1位
ベストアルバム「1992−1995」「1996−2002」発表後、満を持して放ったオリジナル盤。
ポップ路線を明確にした彼らが「wonderful world」をテーマに送る自信作。
「深海」のように1つのアルバム全体がストーリーのような構造をなしているが、
そこに込められた感情は「深海」とは一線を画すものである。
全体的にポジティブな曲が多く、そうでない曲にも救いがある。
3曲目「Dear wonderful world」→15曲目「It's a wonderful world」に至る経過が聴きどころか。
2曲目「蘇生」は彼らの王道とも言える曲調のナンバー。4曲目「one two three」は声ネタが特徴。
7曲目「ファスナー」は日常から展開していく深い歌詞。8曲目「Bird Cage」は絶叫系バラード。
9曲目「LOVEはじめました」はアルバムの本質ともいえるナンバー。不安定な曲調、そして歌詞。
しかしその裏には、新しいものに挑戦し続ける彼らの姿があるのだと思う。
13曲目「いつでも微笑みを」は歌詞がちょっと泣ける。
move 「SYNERGY」
エイベックス/02.2.27発売/13曲/最高位10位
前々作、前作とひたすらRAVE、EURO路線が続いてきたけど、ここにきてトランスに大転換。
トランス的なサウンドにYURIのボーカルとMOTSUのラップが載る作品となった。
個人的にはもっとトランス以外の作品も収録してほしかった。
1曲目「VENUS IN PARADISE」はYURIのボーカルがトランスサウンドに良く溶け合っている。
3曲目「come together」は逆に、サウンド、ボーカル、ラップがいずれも独立した味を
かもし出しており、彼らならではの曲といえる。
ダンスミュージックでありながら歌詞がメッセージ性溢れているところもポイントか。
8曲目「SUPER SONIC DANCE」はこのアルバムの中で異色を放つハイパーテクノ的な作品。
9曲目「blue jewel」は独特のリズムが印象に残る。
13曲目「U.S.A.」はMOTSUが歌うというインパクトでひとつ(笑)。
2001年以前リリース
Something ELse 「ギターマン」 GREAT!!
東芝EMI/00.3.08発売/12曲/最高位15位
男性3人組のフォークグループ、Something ELse。
このアルバムは「ラストチャンス」後、初のオリジナルとなる作品である。
(「ラストチャンス」自体は企画盤「502」収録のため、これには入っていない)
1曲1曲が心に伝わる、スタンダードなポップナンバーが並ぶ傑作。とにかく聴け。
シングル曲では「ウソツキ」。個人的に後世まで残したい名曲。この切ない世界観は彼らにしか出せない。
2曲目「be there」は彼らには珍しい全英語詞。9曲目「ランナー」はアップテンポ。
8曲目「ひまわりのうた」はストリートライブの模様をそのまま収録した弾き語り曲。
11曲目「いつか」は高音のメロディーに乗る真っ直ぐでひたむきな歌詞が泣ける。エフェクトも特徴。
Something ELse 「光の糸」
東芝EMI/01.3.07発売/12曲/最高位33位
Something ELseのオリジナルとしては3枚目のアルバム。
基本的には前作のスタンダードなフォークポップ路線がそのまま踏襲されている。
全体的な雰囲気はややしんみりとした感じ。変化としては、曲調の触れ幅が大きくなった印象。
メンバーそれぞれのリードボーカル曲が収録されているなど、実験的な試みもある。
アップテンポなナンバーは5曲目「パーティーを始めよう」、11曲目「自転車ラプソディ#1」の2曲。
いずれも歌詞から情景が容易に浮かんでくるような楽しい曲に仕上がっている。
それとは対照的な切ない曲は2〜4曲目にかけて並んでいる。
個人的におすすめなのは4曲目の「夕立」。メロディーが良し。
12曲目の「光の糸」はラストにふさわしいすがすがしい曲調。
HI-STANDARD 「MAKING THE ROAD」 GREAT!!
PIZZA OF DEATH(インディーズ)/99.6.30発売/19曲+1/最高位3位
インディーズ系アーティストで、日本のメロコアの元祖ともいえるHI-STANDARD。
その彼らが1999年に発売したアルバムがこの「MAKING THE ROAD」である。
オリコンアルバムチャートで最高3位を獲得、70万枚以上の売り上げを記録した。
歌詞は全英語詞で、どれもが前向きな言葉で埋められている。エネルギーに満ち溢れている作品。
2曲目「STANDING STILL」、5曲目「DEAR MY FRIEND」はメロコアの王道ともいえる曲。おすすめ。
そして6曲目「STAY GOLD」。インディーズ界における最高傑作といっても過言ではないだろう。
2分強という時間の中に、濃縮された思いが込められている。歌詞もとにかく熱い!
10曲目「GREEN ACRES」はゲスト女性ボーカルとの掛け合いが面白い。
この曲や15曲目「PENTAX」のように、遊び心が感じられる作品も多い。
THE BACK HORN 「人間プログラム」 GOOD!
ビクター/01.10.17発売/11曲/最高位35位
3人組(発売当時。現在は4人組)ロックバンド、THE BACK HORNのメジャーでの1stアルバム。
絶叫するような独特のボーカルと、荒削りなギター、ベース、ドラムのサウンドが特徴。
歌詞は全体的に暗く、過激な言葉が多い。メロディーは洗練されていない美しさというべきか。
その独特な世界観に圧倒される作品で、ぜひ一度は聴いて欲しいアルバムである。
受けつけない人はとことん受けつけないかもしれないが…。
ちなみにジャケットや歌詞カードの絵も彼ら自身が描いている。
1曲目「幾千光年の孤独」からいきなりその世界観に引き込まれる。3曲目「サニー」はビートロック。
4曲目「8月の秘密」は歌詞が怖すぎる。サビで一気に盛り上げるサウンドも特徴。
6曲目「ミスターワールド」、8曲目「アカイヤミ」の世界観はかなりえぐい。
7曲目「ひょうひょうと」は彼ら流のストレートな曲。
9曲目「雨」はエンディングが良し。10曲目「空、星、海の夜」は激情のバラードナンバー。
11曲目「夕焼けマーチ」は最後に希望が持てる曲。アルバムの最後にふさわしい。
この曲のヘタだけど味のあるトランペットや笛もまたメンバー自身の演奏によるものである。
MONGOL800 「MESSAGE」 GOOD!
Hige Wave(インディーズ)/01.9.16発売/14曲+1/最高位1位
「メロコア」「パンク」という言葉を一般層にまで浸透させることに成功した記念碑的作品。
熱い歌詞をパンクロック風のサウンドに乗せて歌う彼らだが、
日本語詩、英語詩、そのどれもがダイレクトに重く心に伝わってくる。普遍的な名盤。
1曲目「あなたに」は洗剤のCMソングだったので、聞き覚えのある人も多いのではないだろうか。
一途な愛を歌い上げた名曲。3曲目「小さな恋のうた」もひたすらストレートなラブソングである。
10曲目「矛盾の上に咲く花」はスケールが壮大な社会批判の歌。
11曲目「琉球愛歌」は独特の琉球音階と、素朴な社会へのメッセージでつづられた歌。
普遍性を持った歌詞と、歌の終盤、沖縄風の3拍子に転調するところが聞きどころ。おすすめ曲。
14曲目「Dandelion」はこの手の作品としては異例の7分を越える大作。
隠し曲はやはり沖縄風のメロディーと3拍子で、歌詞カード冒頭に載っている詩を歌っている。


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