|
Holic(A)のクリア率は本当は何%なのか? (2005.11.6) ※ここに書いてある数字のかなりの部分は筆者が勝手に推定したものであり、実際の数値とは異なる場合があります。 3年前にサークル誌に書いた企画「IIDX統計学」。 「数字が多すぎてわかりにくい」「偏差値とか計算して意味あるの?」と各地で大絶賛でした。 そこで、今年もこの手の企画を組んでしまいました。 今回は文明の利器「Microsoft Excel」も活用、筆者の吟味を重ねた(?)推論とともにお送りいたします。 さて、今回のテーマは「Holic(A)のクリア率は本当は何%なのか」についてです。 タイトルに惹かれてこれを読んでいる方ならご存知だとは思いますが、一応解説しておきますと、 「Holic」とはゲーム「beatmania IIDX」シリーズに登場する難関曲です。 特に「Another」譜面(ここでは略して(A)としている)はラスト5秒の凶悪さでIIDXファンの間では有名です。 しかしながらこの曲が登場したのは「3rd style」。現在はシリーズ12作目の「HAPPY SKY」が出ています。 当時は最難関とされてきましたが、現在はより難しい曲が存在しています。 それでも高難易度の代名詞的な曲となっているのは間違いないところです。 一方、最近のシリーズでは選曲画面に「CLEAR RATE」が表示されています。 これを見れば、その曲をいったい何%の人がクリアできたのかが一目でわかるようになっています。 そこで試しに「Holic(A)」のCLEAR RATEを見てみますと…。 「51%」 なんじゃこりゃーーー!!! これを額面どおり受け取るならば、beatmaniaプレイヤーの半分以上はこの曲をクリアできることになります。 何も知らない一般人からすれば、「ああ、半分の確率でクリアできるのね」と勘違いして 初回プレイでこの曲を間違って選んでしまう可能性も否定できません! そして流れてくる譜面の「滝」を前に茫然自失…なんと恐ろしい光景でしょう。 なぜこのような難関曲のCLEAR RATEがこんなにも高く表示されるのか。 それは、「この曲をわざわざ選ぶのが、クリアに挑戦したいor余裕でクリアできる人達しかいないから」 ということにほかなりません。ようは母集団にかなりの偏りがあるということです。 前置きが長くなりましたが、ここではこの曲の「本当のクリア率」を計算してみようということです。 これはbeatmaniaプレイヤーが思っていた長年の疑問であることでしょう。 計算方法は以下の通りです。 @ まず、全国のbeatmaniaプレイヤーの人数を、計算によって算出します。 これには、コナミのWebサイトに書かれている「段位認定者の一覧」を参考にします。 A 次に、プレイヤーの中で「holic(A)」がクリアできそうな人の数を計算します。 各段位ごとに何%の人がクリアできそうかというのを、自分の経験上推定することになります。 B (Aの人数÷@の人数)×100を計算し、本当のクリア率が出ることになります。 それではさっそく@の、全国のプレイヤー人数から計算することにしましょう。 最近の「beatmania」シリーズには、「段位認定」モードが存在します。 各段位を取ったプレイヤーは、記録カードを持っていれば自動的にコナミのWebサイトに名前が載ります。 そこでこの人数をまず数えます。以下が、2005年10月24日現在での段位認定者数となります。
しかしこの人数はそのまま鵜呑みにはできません。補正を加える必要があります。 まず、カードを持っていない人や、持っていても段位認定をプレイしていない人を考える必要があります。 一般的にコアなプレイヤー(=上級者)ほどカードを持っている可能性が高く、 段位認定をプレイしている確率も同じく高いと思われます。 そこで、10段クラスの人が実際に認定されている確率を90%、9段を86%、8段を82%…として、 以下1段ごとに認定率を4%ずつ下げていくことにします。 これだと初段の認定率が54%、7級が26%になるので、まあ妥当なところなのではないでしょうか。 もう一つの可能性は、例えば7級などは上級者がネタで取っている可能性が高いということです。 そこで、表示されている「クリア率」が95%以上の場合は人数に入れないことにします。(10段を除く) この2つの可能性を考慮し、実際のプレイヤーの数を推定すると、以下のようになります。
ということで、全体のbeatmaniaプレイヤーの人数は48242人と推定されました。 家庭用ソフトの売上(3万本弱)やサントラの売上(1万数千枚)から見てもこれくらいかなと思います。 さて、次のA、holic(A)がクリアできる人数の計算を行います。 まず各段位の人数を2分割します。 「○段を余裕でクリアできる人(以下○段上)」と「○段をなんとかクリアできる人(以下○段下)」に分け、 それぞれの層について自分の経験などからクリア率を推定するわけです。 まず自分自身が属しているのは「9段下」です。Holic(A)はEASY付けてまぐれで1回だけ越しました。 もともとの「CLEAR RATE」には、EASYをつける人もつけない人も含まれているので、 それも考えると、9段下のプレイヤーがHolic(A)をクリアできる確率は30%といったあたりでしょうか。 次に「10段上」「下」を考えると、10段曲のラインナップに耐えられる人は、 おそらくこの曲も普通に越せると思います。それぞれ95%、80%としましょう。 「9段上」はその中間を取って50%とします。 8段のラストに耐えられないとHolic(A)クリアは困難でしょうから、「8段上」を5%、それ以下を0%とします。 さて、これで人数を計算します。以下のような結果が出ました。
これでプレイヤー人数とクリア人数がめでたく算出されました。 ということで、Holic(A)の「本当のクリア率」は次のようになりました。 クリア率(%)=4617÷48242×100=9.57% ということで、全プレイヤーのおよそ10人に1人がHolic(A)をクリアできるという結論に達しました。 これを高いと取るか低いと取るかは読者の皆さんの判断におまかせします。 少なくともCLEAR RATEに表示されている「51%」よりはリアリティのある数字だとは思います。 参考までに、他の曲についても推定してみました。何かの役に立てば幸いです(役に立つのか?)
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||